著 者 : 中村文則
出版社 : 集英社
絶対的な闇、圧倒的な光、「運命」に翻弄される4人の男女たち。そして、謎のカルト教団とそこで巻き起こる革命の予感。4人の男女の「運命」が重なり合い、そして動き始めます。
2人の教祖と2つの集団の陰謀が渦巻くなかで、ある女性を探して翻弄される主人公。作中、独特な世界観の中で物語は進んでいきます。その中でも、ある教祖の奇妙な話が本当なのか、つくり話なのか、それが壮大な物語へと展開していく…。それを考えながら読んでいると、この物語の世界観にどっぷりと入り込んでいきます。
長編ものとなっており、読み応えが十分な作品です。