著 者 : 原寮
出版社 : 早川書房
レーベル : ハヤカワ文庫JA
東京都内に居住する私立探偵・沢崎に依頼される案件を軽快なテンポ進んでいきます。架空の消費者金融を舞台に様々な思惑の人物が登場し、犯人となる人物を見い出せないなか、いつしか自分が金融絡みの事件の渦中に…。現在の東京都内でも起こっていそうな内容です。エンディングは「東日本大震災」で締めくくられています。
過去の作品も全て10万部を超えている人気作・沢崎シリーズ最新作が14年間の沈黙を破って登場。読み進めていくと、過去の作品も読んでみたいと思いました。
また、著者・原尞は沢崎シリーズ第2作『私が殺した少女』で見事、直木賞を受賞。この受賞をきっかけに、直木賞でもミステリ作品が市民権を得るようになったと言われています。