PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2024年02月17日

#018「わかさぎ釣り」

「ワカサギ釣り_横川ダム・白い森おぐに湖」

 

氷上のおいしいアクティビティ
冬の名物「わかさぎ釣り」に挑戦

 

※今回のつくりばプロジェクトの取材は2023年3月に行ったものです。

 

年間2,000人が集う人気スポット
手ぶらでチャレンジできるので初心者も安心

 

 山形上山ICから東北中央自動車道で米沢方面へ走る。南陽高畠ICの出口から国道113号経由で新潟方面へ、向かう先は小国町叶水地区の横川ダムだ。このエリアは「白い森おぐに湖」の愛称で親しまれ、グリーンシーズンにはブナの森でのウォーキングやキャンプが楽しめる県内有数のアウトドアスポットとして知られている。以前、この「つくりばプロジェクト」でも水没林カヌー体験の取材を敢行し、季節限定の雄大な自然美をリポートさせてもらったことがある。今回は冬の名物「わかさぎ釣り」を体験するべく改めての訪問となった。山形市内からだと有料道路を利用すればおよそ2時間で辿りつく。

駐車場からレンタル小屋まで氷上を歩いていく。

 

氷上でワカサギ釣りができるのは
叶水地区のみ

 ワカサギはキュウリウオ目キュウリウオ科の魚類の一種。アユやシシャモ、シラウオなどと同類とされている。体長17cmまでの冷水性の硬骨魚で、釣りの入門者でもわりと簡単に釣ることができることと、食べても美味しいことから、人気の対象魚になっている。釣りのスタイルとしては、湖やダム湖でボートに乗って、また桟橋から、さらには氷上からや陸からとさまざまなバリエーションがあり、気軽に楽しめるスポットが各地に点在しているのも特徴のひとつ。一方で数多く釣るためには、細かいテクニックが求められる奥深さもあり、そこが釣リ人を惹きつけてやまない魅力とも。
 今回は冬ならではの楽しみかたを存分に楽しもうと、氷上からのワカサギ釣りを選択。横川ダム周辺で氷上からの釣りが体験できるのは叶う地区のみで、シーズンになるとレンタル小屋が立ち並ぶ。なれた人なら自分でテントを準備する人もいるが、レンタル小屋は暖房完備の快適な空間が用意されており、初心者はこちらがおすすめ。釣りの道具はレンタル小屋で借りることができるため、自分で用意する持ち物は、手拭きタオル、ゴム手袋、釣ったワカサギを入れる小型バケツ、魚を持ち帰るための食品用保冷袋とクーラーBOXなど。そのほか、ワカサギを手早くハリから外せるハリ外しなどの便利アイテムは好みで準備しよう。

こちらがレンタル小屋、4人は余裕で座れる広さ。

なかは暖房が効いているため温かく広々快適。

 

透明感があり味も抜群
唐揚げ、天ぷら、大漁なら佃煮も

 周囲を見渡せば一面が銀世界という圧巻の景色。湖水が凍った極寒のワカサギは、氷によって太陽が遮られ日焼けをしないため、見た目は透明感があって美しく、味も良くなるのだとか。そんな成果に期待で胸を躍らせながらいざ氷上へ。現在ワカサギ釣りでは電動タックルが主流になっているとのこと。モーターの付いたリール本体と穂先が組み合わされていて、複数のハリが並ぶワカサギ釣り用のサビキ仕掛けと、水深に応じたオモリをセットする必要があるが、
横川ダムのレンタル小屋では、すでにセットしてあるタックルがレンタルできるので安心。白サシといわれるエサをハリに刺して、いよいよワカサギ釣りのスタートだ。
 釣り方は目の前の穴に仕掛けを入れ、叩き釣りで誘いを入れながら、底近くに回遊してくるワカサギを狙うのが一般的。ワカサギは時間帯によっては湖面の上の層を泳ぐこともあるが、基本的には底のほうにいることが多いとのこと。レンタル小屋を運営する小国わかさぎ会のスタッフが丁寧にレクチャーしてくれた。

さっそく針に餌をつけてワカサギ釣り開始。

 まず電動タックルを1~3cmの振幅で上下させ、2~3回トントンと叩くように操作する。この操作で穂先に付いている仕掛けを揺らし、終わったところで動きを止め、ワカサギがエサに食いつくかどうかアタリを見る。この操作を繰り返し、サオ先がピクッ、ピクピクッと震える反応があったらアタリのシグナル。少しでも反応があったらそっとサオを持ち上げてみるのがポイントで、ワカサギが釣れた感触があればそのままリールのスイッチを押して巻き上げる。ワカサギは群れで泳ぐため、群のいるポイントを引き当てたら大漁確定。慣れてきたら、最初に食らいついたアタリをそのままにして、少し待ってから巻き上げるなどの工夫をすると、ほかのハリにもワカサギが食い付き一度に数匹が釣れる「多点掛け」も狙える。

アドバイス通り竿を動かしながら待つ。
待つこと数分でアタリの感触が。湖面を覗きながら慎重に引き上げていく。

 

一人でも、ファミリーでも
「釣る」アクティビティを気軽に楽しめる

「釣れたワカサギはお持ち帰りいただけます。小ぶりな魚なので、天ぷらや唐揚げにすれば2〜3人で一度に30匹くらい食べられますよ」と小国わかさぎの会の皆さん。
 下処理なしでも食べられるワカサギだが、ちょっとの手間でさらに美味しくなるレシピも。簡単な下処理はボールに入れたワカサギを多めの塩で軽く揉み、そのあと流水でぬめりを取。さらにお腹の糞出しをして終了。この一手間で苦味、臭みのない美味しいワカサギが食べられる。

初めてのワカサギ釣りだが、難なくゲット。
こちらもピチピチ元気なワカサギが釣れました。
参加したつくりばプロジェクトメンバー全員が釣り上げ成功!
この日釣った成果は約1時間ほどで30匹くらい。


 道具や寒さの心配もいらず、ファミリーでも楽しめそうなワカサギ釣り。横川ダムでは通年なら1月中旬から3月中旬まで楽しむことができるが、今期は暖冬の影響もあり氷上のワカサギ釣りは問い合わせが必要とのこと。積雪状況によっては禁漁となる場合があるため出かける前に確認しておこう。


※今回のつくりばプロジェクトの取材は2023年3月に行ったものです。2024年冬のワカサギ釣りの情報については「小国わかさぎ会」の公式HPにてご確認ください。


 


  • 紹介スポットデータ
    小国わかさぎ会・レンタル小屋
    〒999-1211 山形県西置賜郡小国町叶水 県道8号
    TEL 090-2607-7757(小国わかさぎ会 佐藤)
    http://mich310jp2000.blog.fc2.com/
  • 利用料(遊魚券)

    1日券:1,000円 ※中学生以下無料(年間シーズン券:4,500円)

    小国町町内のセブンイレブン、ファミリーマートで事前に購入してください。(現場売り +500円)
    ・レンタル小屋+レンタル道具料金 2,000円
    ※料金変更の場合がありますので事前にお問い合わせください。

 

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