PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2024年09月14日

#022 2023.08イベントリポート

山形トヨタ
ミニ四駆親子体験教室

 

 

自分で組み立てたスーパーカーを
コースへ解き放て!


 親子でミニ四駆の組み立てからサーキット走行を楽しむ体験教室が、2023年8月26、27日にイオンモール天童南側駐車場を会場に開催された。山形トヨタのつくりばプロジェクトが主催して行われたこのイベントには、県内外から12組の親子が参加。目にも止まらぬ速さで特設サーキットを駆け抜けるミニ四駆の走りに歓声が湧いた。
 ミニ四駆は1980年代後半の少年漫画から人気に火がつき、当時の小学生から高校生といった10代の少年たちが夢中になって遊んだタミヤによる自動車模型だ。エントリーキットは1,000円ほどで購入することができて、接着剤不要、単3電池2本で動くという手軽さから大ヒットとなり、各地でミニ四駆レースが開かれていたほど。
 つくりばプロジェクトの30代スタッフも友だちと競いながら遊んだ記憶があるという。当時はオモチャ店やプラモデルショップなどにサーキットが設置され、自分が組み立てたミニ四駆を走らせることができた。速さを争うためにパーツを加えるなど試行錯誤して、いわゆる「沼」にハマった少年少女が大勢いたという。
 今回の親子体験教室でもミニ四駆を初めて組み立てるという子どもたちがほとんどだったが、お父さんがたからは「懐かしい! 昔よくやった」との声や「じつはいまも時々遊んでいる」という声が聞こえてきた。この体験会で初めて遊んだという子どもたちからは「思っていたよりも車がすごく早くてかっこいい。お父さんがミニ四駆を作れるのがすごいと思った」という感想も。
「じつは近年、ミニ四駆は第4次ブームの到来とも言われています。子どもの頃に熱中した世代のお父さんがお子さんと一緒に本気で遊んでいる。かっこいい車への憧れやワクワク感は、世代を超えて共有できるんだと思います」とつくりばプロジェクトスタッフ。
 この日組み立てたミニ四駆を使って練習走行を楽しんだあとは、それぞれに微調整を施した後、本番レースとしてタイムアタック。走行タイムが早かった上位3名には、山形トヨタから記念のプレゼントが進呈された。


親子で組み立て 小ぶりなプラスドライバー1本があれば組み立てできる
ほぼ完成 初めての子どもでも30分くらいあればここまで完成

赤いスープラ 実車でもスープラが一番好きだという参加者のミニ四駆
スープラと僕 「初めて作ったけど、ミニ四駆の速さにびっくりした」
並んだミニ四駆 ガレージ風のフォトスポット前で。カスタムパーツがかっこいい。

 


 


      • イベントデータ
        開催/2023年8月26・27日
        会場/イオンモール天童 南側駐車場
        時間/1回目10:30〜12:30、2回目13:30〜15:30
        参加費/一般1,500円、つくりぱプロジェクトLINE会員500円
        ※各回定員6組の親子(当日予約制)

 

 

 

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2024年06月22日

#021「2023スーパー耐久第3戦SUGO」

GR Garage 山形 Customize Factory Presents
SUGOスーパー耐久第3戦 観戦バスツアー

 

 

サーキットは五感で楽しむ場所
モータースポーツの世界をのぞいてみよう


  「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」をコンセプトに、クルマファンの集いの場として展開している「GR Garage山形 CUSTOMIZE FACTORY」。GRスポーツカーブランドの取り扱いのほか、カスタマイズパーツやガズーレーシング関連グッズ、TGRコレクションアイテムの展示販売を行なっている。
 そんなクルマファンに向けた真夏のイベント「GR Garage 山形 Customize Factory Presents“SUGOスーパー耐久第3戦”の観戦バスツアー」が、2023年7月9日に実施された。この企画では一般公募によって集まった学生さんたちと、この年山形トヨタに入社した新入社員が参加。山形市南一番町の「GR Garage山形」から宮城県村田町にあるスポーツランドSUGOへ、片道およそ80分のバス旅を決行した。
 参加者のほとんどがサーキット場への来場は初体験。さらに今回はパドックパス付きの入場とあって、レースチームのクルーたちが慌ただしく準備をしている様子や、レーシングドライバー、レースクイーンたちの華やな姿を間近に見られるなど、臨場感たっぷりの様子に圧倒される面々。
 タイヤとガソリンが混じったサーキット特有の香り、想像以上に大きいレースカーのエンジン音、観客の熱気、どれをとっても非日常的な空間、それがモータースポーツの世界だ。アスファルト上で一瞬一秒を争うレーサーたち、それを支えるピットの張り詰めた緊張感がスタンドの観客にもひしひしと伝わってくる。サーキット場でしか味わえないこのワクワクは、まさにモータースポーツの醍醐味といえるだろう。
 山形トヨタとGR Garage 山形 Customize Factoryでは、そんな胸踊るクルマ体験をこれからもお届けしていきます。


今回のバスツアー参加者。
レース前のピットウォークでクルーやレーサーたちを間近に感じる。
スタンドに轟くレースカーの爆音。
パドックの観覧デッキからピットの動きを見学。
いよいよレーススタート。正面スタンド席に轟くエンジン音に圧倒される。
走る実験室と称されるST-Qクラス、グループ1でトップをマークしたのはORC ROOKIE RacingのORC ROOKIE GR Yaris。
ST-2クラスの2位にランクインしたENDLESS SPORTS
ST-2クラスの2位にランクインしたENDLESS SPORTSのENDLESS GR YARIS
ヘアピンコーナーからS字カーブへ、ドライバーたちの華麗なテクニックに魅了される。
パドック内にはGR Garageの展示ブースもあり。
サーキット場での非日常体験を楽しんだ一行。


 


      • 紹介スポットデータ
      • 開催/2023年7月9日
      • 会場/スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町菅生6-1)
      • 観戦レース/2023スーパー耐久第3戦SUGO

 

 

 

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2024年05月11日

#020「moh’z」

「moh'z 塊肉を捌く男子部」

 

家庭で塊肉が捌ける男になりたい!
肉好き男子のためのチャレンジ講座。

 

 

肉の専門家「moh'z」で定期開催されている「塊肉講座」。
今回のつくりばプロジェクトは、ワンランク上の料理男子を目指し、豪快かつ華麗な肉捌きに挑戦する。


 塊肉とは、スーパーマーケットや精肉店で扱われる大きな塊状態の精肉のことで、スライスされる前の状態を指す。「300〜1kg程度の塊肉なら小売店で見かけるじゃない」という声が聞こえてきそうだが、今回実演で対峙するのは12kgオーバーという、本来ならプロでなければ捌くことのできないサイズの塊肉。
 それを次世代型スーパーマーケット『moh'z』の精肉担当、大貫チーフの指導のもとで捌きかたを学び、肉愛を深めようという「塊肉講座」が定期的に開かれている。大貫チーフは精肉一筋14年のキャリアを持つプロフェッショナル。食味、おいしさに影響するという捌きの技が知れるとあって、毎回定員が埋まる人気ぶりだ。


今日のチャレンジャーと大迫力の12kgオーバーの塊肉。

 

鮮度の高い塊肉を
じかに触って、用途ごとに切る

 今回「つくりば」チームが立ち向かうのは、『moh'z』の運営母体である高橋畜産食肉が自社・宮城蔵王牧場で肥育された蔵王そだち牛の新鮮な塊肉。なかでも人気の高い良質な赤身が特徴の内ももを切り分けていくことに。
 「今回用意した蔵王牛のもも肉は12kg以上あります。家庭ではなかなか見かけることのないサイズかと思いますが、丁寧かつ素早く切り分けていきましょう」と大貫さん。実際の塊肉を前に、つくりばメンバーたちは「想像していたより大きいですね」「これ全部、焼肉にしたら何人前?」と思わず口にしてしまうほど。

moh'zの自社牧場で育った蔵王牛のもも肉。

 捌くために使用されたのは長く細い肉切り専用の包丁。切った時に断面が綺麗に仕上げることと、肉とスジの間の狭い場所でも角度を調節して切れること。さらに肉と包丁が接する面積が少なく、摩擦を減らせることが特徴だという。
 大貫さんが実演をしながら丁寧にレクチャーしてくれたあと、メンバーがひとりずつ、大きな塊肉に各部位の境界にある膜を切り離していくイメージで「シンシン」「カメノコ」「トモサンカク」「マルカワ」と呼ばれるの4つの部位に切り分けていく。

包丁を握る前に捌きかたの基本とコツを座学で学ぶ。
実演でプロ仕様の肉切り包丁の使いかたのアドバイスも。

 

ただ切るだけじゃない、
無駄のない作業が美味しさにもつながる

 切り分けたあとは「トモサンカク」の周囲に付いている脂分を切り落とし、柵を作っていくことに。なかには普段から料理経験があるからと余裕で挑んだものの、初めて使う片刃の肉切り包丁は日頃使っている家庭包丁とは勝手が違うため、皆んな悪戦苦闘。なかなか思うように切ることが難しい場面も。指導を受けながらさらに、シンシンを300g分、トモサンカクを150g分それぞれ切り落としていくが、これも狙った重量通りに切ることは至難の技で、改めてプロの技術の高さに驚きながらの作業となった。

12kgオーバーの塊をまずは4分割。

こんな大きな精肉を見るのも触るのも初体験。 なんとか切り出すことに成功!



「塊肉はキレイに切り分けないと無駄が出てしまい、商品価値が下がってしまします。また鮮度に影響しますので、素早く作業することも大切です」と大貫チーフ。「スジの入りかたなども個体差があるので、精肉の仕事は応用力も試されるように思います」とも。

 

自分の手で切り出した肉
格別な食味に

 なんとか部位ごとに切り出したつくりばメンバー。「塊肉を捌くことが、これほど気を使う作業とは知らなかった」「豪快にザクザクっといくイメージだったが、必要なのは繊細さだった」などの感想を寄せ合いながら、塊から柵、柵からスライスと仕上げて、いよいよメインイベントの実食モードへ。大貫チーフや『moh'z』の佐藤店長から、蔵王牛をより美味しくいただくための焼きかたとそのコツを伝授していただき、部位ごとにフライパンへ。

味付けは高橋畜産食肉オリジナルの「肉のたれ」と大風印刷謹製「ニク愛好家」で。
片面をしっかり、裏返したらサッと焼くのがコツ。
食べやすいひと口サイズにカットしたらいざ実食。

 肉質が柔らかくステーキなどに適しているという「シンシン」、内もものなかでは珍しくサシが入り、焼肉などに適している「トモサンカク」をそれぞれ店内の『m'zキッチン』のスタッフさんに焼いていただき、全員で試食。「・・・うまい!」「ウマイ、旨い」とその味に納得しながら味わうメンバー。「同じもも肉でも、焼いた後の柔らかさや、口溶けが違うね」と食べ比べることで、部位の特性、食味の違いを学ぶ機会となった。捌きたての鮮度の高さはいわずもがな、さらに自らが包丁を握った達成感も加わってか、肉好きのレベルと経験値がワンランクアップしたようだ。「今度BBQやるときは、これまでよりひと回り大きな塊肉を用意してみようかな」

「つくりばプロジェクト」肉好きメンバー勢揃い。
肉がテーブルに並ぶまでの生産現場の苦労や精肉技術を実体験しながら「いただきます」

 


 


  • 紹介スポットデータ
    moh'z(モーズ)
    山形県山形市元木1-13-30
  • 営業時間

    9:30~19:30

  • 定休日

    不定休
  • 塊肉講座体験料金

    要予約 ひとり3,000円(税込)
    (肉の土産付き)
    ※不定期開催のためHPや店内POPで確認、またはお問い合わせください。
 
詳しくはHP→https://mohz.style/

 

  • MAP

     

     

     


     

     

     

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2024年04月26日

#019「YP Park」

「山形パナソニック YP Park 175」

 

山形のフィールドにマッチした
ナチュラルスローライフを体感する空間

 

 

“ナチュラルスローライフを体感する空間”として、2023年3月に山形パナソニック1Fにオープンした「YP park 175」。サウナ、e-Mobility、キャンプ、Hi-Fiオーディオと、4つの愉しみが詰まったその魅力について、つくりばプロジェクトスタッフが潜入ルポ!

 

 扉を開けると目に飛び込んでくる大きなシンボルツリー。その周りには大自然のなかで寛ぐリラックスタイムを想起させてくれるアウトドアグッズがずらりと並ぶ。店名の『YP park 175』には、ルールにとらわれず自由な発想で作る公園(park)で、集う方々の健康と幸せのお役立ちを発信していきたいという願いが込められている。

フロアの中心に立つシンボルツリーがお出迎え。公園のように気軽に人が集まれる場所を目指した展示室。
ナチュラルで柔らかい印象の店舗ロゴは、社内の経営企画室スタッフが考案し採用されたそう。

 

“サ活”をプライベートで楽しめる
本場フィンランドブランドのサウナがずらり

 一家に一台サウナがあるという本場フィンランドのメーカー「HARVIA」は、サウナヒーターとして世界シェアNo.1のサウナ&スパブランドだ。アウトドアシーンで使用する樽型タイプのものから、自宅や宿泊施設などの屋内に設置するタイプまで、店内にはバラエティに富んだ展示。案内してくれた山形パナソニック経営企画室室長で、YP Paykの広報を担当されている富樫室長は「サウナ施設に毎日通う面倒さがなくなりますし、自分の好きな温度で好きなタイミングで使えることから、自宅に設置されるかたが近年増えています」と話す。サウナを習慣化することで、自律神経を整え血管の弾力性を増す効果があることや、疲労回復や睡眠の質の改善、認知症、心筋梗塞などの心血管病の予防に有益とも考えられているだとか。
「サウナ利用の際に身に付けたいハットやTシャツ、ストーンなどのアイテムも揃えておりますので、お気に入りを探しに気軽にお立ち寄りください」と富樫室長。

大きな眺望窓があり、アウトドアシーンでの用途に優れたHARVIAの樽型サウナ「BARREL」。
ずらりと展示されたHARVIAのサウナたち。1、2名用コンパクトな自宅用サウナから、伝統的なロウリュが楽しめるスタンダードタイプまで。
ストーブの上で暖められたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させて楽しむロウリュ。専用の芳香液やキュートなストーンも販売している。
熱から髪の毛や肌を守るハットやウエアが充実。国内ブランドのサ活人気商品も。
ムーミンデザインや北欧ブランドは、本場ならではの気遣いが詰まっている。身につけるだけで気持ちも上がる。

 

街乗りも。アウトドアフィールドでも。
ワクワクするe-mobilityプロダクト。

 パナソニックといえば電動アシスト自転車。国内業界シェアトップの実績はご存知の通りだ。そして今回つくりばスタッフが注目したのは、フロアに展示されているスタイリッシュな電動バイクと電動キックボード。近年暮らしを快適にランクアップしてくれる相棒として活躍の幅を広げている。YP Parkでのラインナップはハイブリッドバイクのglafit、電動キックボードのYADEA。glafitはモーターを使わず足漕ぎでも、原付免許があれば公道も走れる折り畳み自転車だ。コンパクトに収納して車載できるので、キャンプや旅行先へ持ち出して楽しんだり、都市部では通勤の足としての利用も人気だとか。電動キックボードのYADEAは自宅から最寄り駅までのちょい乗りから、往復60km圏内のエリアなら1回の充電で走ることができる優れもの。免許不要と必要のタイプがあるので、シーンによって使い分けて購入することができる。

自力で、電動で、スイッチひとつで切り替えられるハイブリッドバイクのglafit。
電動キックボードのYADEA。写真は原付免許が必要なタイプ。

 

ほかでは手に入らない本気度100%のキャンプギア。
こだわりのラインナップは一見の価値あり。

 さらに1914年創業の日本の老舗キャンプメーカー「ogawa」のキャンプギアを扱っていることも注目ポイントだ。「山形県内では当店だけの取り扱いブランドとなります」と富樫室長。「テント、チェア、テーブル、シュラフ、キャリーなど、キャンプに欠かせないグッズも充実していますので、いいものを長く使いたいという熟練キャンパーのかたから、国内ブランドという安心の技術力で、初めてのキャンプ用品を揃えるかたにもご満足いただけると思います」とのこと。またフロア内にはパナソニックが誇る日本発のオーディオブランド「Technics」の展示も常設されている。最上クラスのリファレンスシリーズを使って、臨場感溢れる視聴会の開催も行われている。
 持っているだけでワクワクするキャンプアイテムや、カラダとココロが喜ぶサウナ、暮らしを豊かにしてくれるe-mobilityが一堂に体験できるのは「YP Park」ならでは。山形で展開するナチュラルスローライフの魅力を存分に体験できる見逃せないスポットだ。

職人気質にあふれた日本発の高性能キャンプギアブランド「ogawa」。頼もしさとスタイリッシュさを兼ね備えている。
フロア内にはアイテムを使うシーンが再現されているので、そのまま参考にできるのが嬉しい。
アウトドアシーンはもちろん、BBQや普段使いにも最適なキャンプグッズも並んでいる。アウトドア好きのかたへのギフトにも。

 

音楽を愛する人のために作られた最高級オーディオブランド。視聴希望のかたはご予約を。

 


 


  • 紹介スポットデータ
    YP park 175(ワイピー パーク イチナナゴ)
    山形県 山形市平清水1丁目1-75(山形パナソニック本社1F)
    TEL (直通):023-679-4105
  • 営業時間

    平日9:00~17:00

  • 定休日

    土日祝日
 
※来店は予約がおすすめです。

 

  • MAP

     

     

     


     

     

     

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2024年02月17日

#018「わかさぎ釣り」

「ワカサギ釣り_横川ダム・白い森おぐに湖」

 

氷上のおいしいアクティビティ
冬の名物「わかさぎ釣り」に挑戦

 

※今回のつくりばプロジェクトの取材は2023年3月に行ったものです。

 

年間2,000人が集う人気スポット
手ぶらでチャレンジできるので初心者も安心

 

 山形上山ICから東北中央自動車道で米沢方面へ走る。南陽高畠ICの出口から国道113号経由で新潟方面へ、向かう先は小国町叶水地区の横川ダムだ。このエリアは「白い森おぐに湖」の愛称で親しまれ、グリーンシーズンにはブナの森でのウォーキングやキャンプが楽しめる県内有数のアウトドアスポットとして知られている。以前、この「つくりばプロジェクト」でも水没林カヌー体験の取材を敢行し、季節限定の雄大な自然美をリポートさせてもらったことがある。今回は冬の名物「わかさぎ釣り」を体験するべく改めての訪問となった。山形市内からだと有料道路を利用すればおよそ2時間で辿りつく。

駐車場からレンタル小屋まで氷上を歩いていく。

 

氷上でワカサギ釣りができるのは
叶水地区のみ

 ワカサギはキュウリウオ目キュウリウオ科の魚類の一種。アユやシシャモ、シラウオなどと同類とされている。体長17cmまでの冷水性の硬骨魚で、釣りの入門者でもわりと簡単に釣ることができることと、食べても美味しいことから、人気の対象魚になっている。釣りのスタイルとしては、湖やダム湖でボートに乗って、また桟橋から、さらには氷上からや陸からとさまざまなバリエーションがあり、気軽に楽しめるスポットが各地に点在しているのも特徴のひとつ。一方で数多く釣るためには、細かいテクニックが求められる奥深さもあり、そこが釣リ人を惹きつけてやまない魅力とも。
 今回は冬ならではの楽しみかたを存分に楽しもうと、氷上からのワカサギ釣りを選択。横川ダム周辺で氷上からの釣りが体験できるのは叶う地区のみで、シーズンになるとレンタル小屋が立ち並ぶ。なれた人なら自分でテントを準備する人もいるが、レンタル小屋は暖房完備の快適な空間が用意されており、初心者はこちらがおすすめ。釣りの道具はレンタル小屋で借りることができるため、自分で用意する持ち物は、手拭きタオル、ゴム手袋、釣ったワカサギを入れる小型バケツ、魚を持ち帰るための食品用保冷袋とクーラーBOXなど。そのほか、ワカサギを手早くハリから外せるハリ外しなどの便利アイテムは好みで準備しよう。

こちらがレンタル小屋、4人は余裕で座れる広さ。

なかは暖房が効いているため温かく広々快適。

 

透明感があり味も抜群
唐揚げ、天ぷら、大漁なら佃煮も

 周囲を見渡せば一面が銀世界という圧巻の景色。湖水が凍った極寒のワカサギは、氷によって太陽が遮られ日焼けをしないため、見た目は透明感があって美しく、味も良くなるのだとか。そんな成果に期待で胸を躍らせながらいざ氷上へ。現在ワカサギ釣りでは電動タックルが主流になっているとのこと。モーターの付いたリール本体と穂先が組み合わされていて、複数のハリが並ぶワカサギ釣り用のサビキ仕掛けと、水深に応じたオモリをセットする必要があるが、
横川ダムのレンタル小屋では、すでにセットしてあるタックルがレンタルできるので安心。白サシといわれるエサをハリに刺して、いよいよワカサギ釣りのスタートだ。
 釣り方は目の前の穴に仕掛けを入れ、叩き釣りで誘いを入れながら、底近くに回遊してくるワカサギを狙うのが一般的。ワカサギは時間帯によっては湖面の上の層を泳ぐこともあるが、基本的には底のほうにいることが多いとのこと。レンタル小屋を運営する小国わかさぎ会のスタッフが丁寧にレクチャーしてくれた。

さっそく針に餌をつけてワカサギ釣り開始。

 まず電動タックルを1~3cmの振幅で上下させ、2~3回トントンと叩くように操作する。この操作で穂先に付いている仕掛けを揺らし、終わったところで動きを止め、ワカサギがエサに食いつくかどうかアタリを見る。この操作を繰り返し、サオ先がピクッ、ピクピクッと震える反応があったらアタリのシグナル。少しでも反応があったらそっとサオを持ち上げてみるのがポイントで、ワカサギが釣れた感触があればそのままリールのスイッチを押して巻き上げる。ワカサギは群れで泳ぐため、群のいるポイントを引き当てたら大漁確定。慣れてきたら、最初に食らいついたアタリをそのままにして、少し待ってから巻き上げるなどの工夫をすると、ほかのハリにもワカサギが食い付き一度に数匹が釣れる「多点掛け」も狙える。

アドバイス通り竿を動かしながら待つ。
待つこと数分でアタリの感触が。湖面を覗きながら慎重に引き上げていく。

 

一人でも、ファミリーでも
「釣る」アクティビティを気軽に楽しめる

「釣れたワカサギはお持ち帰りいただけます。小ぶりな魚なので、天ぷらや唐揚げにすれば2〜3人で一度に30匹くらい食べられますよ」と小国わかさぎの会の皆さん。
 下処理なしでも食べられるワカサギだが、ちょっとの手間でさらに美味しくなるレシピも。簡単な下処理はボールに入れたワカサギを多めの塩で軽く揉み、そのあと流水でぬめりを取。さらにお腹の糞出しをして終了。この一手間で苦味、臭みのない美味しいワカサギが食べられる。

初めてのワカサギ釣りだが、難なくゲット。
こちらもピチピチ元気なワカサギが釣れました。
参加したつくりばプロジェクトメンバー全員が釣り上げ成功!
この日釣った成果は約1時間ほどで30匹くらい。


 道具や寒さの心配もいらず、ファミリーでも楽しめそうなワカサギ釣り。横川ダムでは通年なら1月中旬から3月中旬まで楽しむことができるが、今期は暖冬の影響もあり氷上のワカサギ釣りは問い合わせが必要とのこと。積雪状況によっては禁漁となる場合があるため出かける前に確認しておこう。


※今回のつくりばプロジェクトの取材は2023年3月に行ったものです。2024年冬のワカサギ釣りの情報については「小国わかさぎ会」の公式HPにてご確認ください。


 


  • 紹介スポットデータ
    小国わかさぎ会・レンタル小屋
    〒999-1211 山形県西置賜郡小国町叶水 県道8号
    TEL 090-2607-7757(小国わかさぎ会 佐藤)
    http://mich310jp2000.blog.fc2.com/
  • 利用料(遊魚券)

    1日券:1,000円 ※中学生以下無料(年間シーズン券:4,500円)

    小国町町内のセブンイレブン、ファミリーマートで事前に購入してください。(現場売り +500円)
    ・レンタル小屋+レンタル道具料金 2,000円
    ※料金変更の場合がありますので事前にお問い合わせください。

 

  • MAP

     

     

     


     

     

     

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2024年01月10日

#017「冬キャンプ」

「るぽぽの森 宿泊施設付オートキャンプ場」

 

空気も心も澄み渡る
冬こそ森の中でキャンプのススメ

 

スキーやスノーボードだけが冬のアクティビティじゃない!
『るぽぽの森』なら初心者でも
気軽にチャレンジできる冬キャンプ、はじめてみました。

 

 山形県庁から車で仙台市方面へ。国道286号と山形自動車道を走ってわずか20分たどり着く宿泊施設付オートキャンプ場「るぽぽの森」。国道からほど近くアクセスが便利なことと、夏は川遊びや渓流釣り、秋は紅葉に囲まれた美景観が魅力のひとつ。またテントやタープ、寝袋とマットのセットほか、テーブルやBBQコンロ、焚き火台など、キャンプに必要な品々のほとんどをレンタルすることも可能なので、万一手ぶらで訪れても気軽に本格的なアウトドアタイムを過ごすことができる。

冬は道具が多めなので、カートが便利。

 

冬キャンプは装備の有無が命取りに
テント内にのは一酸化炭素警報器を設置しよう

 さっそく陽の高いうちにテントとタープのセッティングに取り掛かる。「冬キャンプは装備を万全にすることが鉄則」であり、基本の道具にプラスして、防寒器具、雪かき道具などを揃える必要がある。とくに命を守る道具のひとつとして、冬キャンプではテント内で石油ストーブやガスコンロを使用することになるので、一酸化炭素警報器を設置しておくことをおすすめしたい。加えてサーキュレーターで空気の循環を促したり、こまめに換気を行うなどの対策もお忘れなく。慣れたつくりばスタッフによると「やはり朝晩は冷えるので、毛布、シュラフ(寝袋)、湯たんぽなど、さまざまなグッズを持参し、少し多いかな? と思うくらい万全な対策で臨めば安心ですね。テントの下に銀マットを敷くことで、凍った地面からの冷気を遮断したり、テントから熱が逃げないようにすることもできます」とのこと。そうした安全面を意識しながらストーブやたき火の準備を整え、ソファやベッドを設置。森と空に包まれるマイベストポジションで胃袋を温める食事や飲み物を揃えていく。

道具を1つずつ開いていくのがまた楽しい。
雪の下の土にしっかりペグを差し込もう
自分たちだけの一晩の宿を設置
テントを雪原にしっかり固定

 

自分たちが楽しめるペースで無理をせず、
宿泊棟や日帰り入浴を活用して温まろう

 冬キャンプでは雪を上手に使用して、クーラーボックス代わりにすることもできるほか、夏キャンプと違い、虫が出づらいというのもうれしいポイント。「虫嫌いでキャンプを避けてきた」という人には格好のアウトドアシーズンでもある。とはいえ冬キャンプ初心者はあまり無理をせず、電源付きのキャンプ場でまず雰囲気を楽しむというのもアリ。『るぼぽの森』では土日祝とハイスシーズンは日帰り入浴が可能なので、キャンプサイトを利用しながらもほどよくインとアウトの“ドア”を切り替えて、無理のない範囲で楽しめればOK。
 夕空の美しいグラデーションから更けゆく森の静けさ、満点の星空まで、地球の息吹をダイレクトに肌で感じる冬キャンプ。翌朝、朝日が差し込むテントに行って声をかけると「朝晩はさすがに冷え込みましたが、満天の星空を楽しみながら、アウトドア料理とお酒を嗜むことができました」とつくりばスタッフ。雪の反射に負けないまばゆい笑顔で応えてくれた。

一晩燃やす分の薪を準備して火をくべる
焚き火台に松ぼっくりを最初にくべると着火しやすくなる
暖をとるだけでなくここで料理も行う大切な火
防寒シートの上に簡易ベッドを起き、寝床を確保
シュラフに入れば防寒は十分
頭まですっぽりシュラフに包まれて寝る準備が整った
薪が燃えるさまは見飽きない。火起こしはアウトドアの楽しみの一つ
石油ストーブにランタン、焚き火台、寝床が完成
次第に暮れていくキャンプ場。焚き火台はグリルに変身
一杯やりながら、持参した食材を焼いたり温めたり
るるぽぼの森のセンターハウス。入浴はこちらでお世話になりました


 


  • 紹介スポットデータ
    るぽぽの森 宿泊施設付オートキャンプ場
    宮城県柴田郡川崎町今宿字小屋沢山39
    TEL:0224-84-6611
    http://www.rupopo.org/
  • センターハウス営業時間

    (浴場・サウナ) 平日-休館 土曜~21時(受付20時まで) 日曜~17時
    (売店) 平日-受付時 土曜~21時 日曜~17時
    12~3月はウインターシーズン営業。凍結防止のため、サニタリーハウスのシャワー室とサイトの炊事場は来春まで使用不可。3月末まではキャンプエリアへのペット入場は全サイト可(ペットサイト指定不要)。ご予約は(利用の月日)前月の1日19時よりHPにて受付開始。※最新の状況はSNSにてご確認ください。

 

  • MAP

     

     

     


     

     

     

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2023年11月19日

#016「OGAWARA MTB S-PARK」

「本格MTBコースにいざチャレンジ!」

 

初心者から上級者まで楽しめる
本格MTBコースを駆け抜ける!

 

宮城県大河原町の白石川河川敷に、2022年4月に誕生したマウンテンバイクコースへ。普段はクルマ相手のつくりばプロジェクトチームだが、さてMTBの腕前はいかに。


 自転車ブームと言われて久しいが、マウンテンバイク(以下MTB)の人気もここ2~3年で再燃しているという。およそ20年前にも日本でMTBが大流行し、ゲレンデや林道などを活用して各地で草レースが開かれたり、若者を中心とした流行に敏感な人たちが街乗り用に乗っていた時代があった。しかしその時代からMTBは大きく進化しており、ダウンヒル、クロスカントリーといった走行スタイルごとに多様化し、遊べるシーンも広がっているとのこと。そんなMTBブール再燃の話題を聞ききつけ、つくりばプロジェクトチームが注目したのは、お隣り宮城県にある日本初の河川敷MTBパーク。宮城県大川原町が「河川敷賑わいプロジェクト」の一環として造設した町営のMTBコースだ。


 

未就学児でも走れる練習ゾーンから
日本最大級のパンプトラックまで
大人も子ども楽しめるMTBコース

 コースレイアウトは、MTBプロライダーの井手川直樹氏が監修を行っているとのこと。練習用のスキルアップゾーンから、技術レベルに応じて楽しめるコースが4つ用意されている。とくに全長150m×2のパンプトラックが人気で、コブ、テーブルトップ、バンクが絶妙に組み合わせされていて、乗るたびに課題が見つかる面白さがあるという。ほかにも左右非対称の本格派100m×2のショートトラック、ランニングバイク専用コース、スキルアップエリアがあり、一日中遊んでも飽きない工夫が満載だ。

用意してもらったレンタルバイクにまたがるつくりばプロジェクトチームの面々。


 今回参加したつくりぱスタッフ全員がMTBはほぼ未体験ということもあり、最初に「S-PARK」の高橋さんから基本的なレクチャーを受けることに。「MTBはロードバイクに比べてタイヤ、フレームが太く頑丈です。その分、摩擦抵抗も大きくなるのである程度の体力が必要になってきます。自転車、とくにMTBは全身運動効率が良い有酸素運動なんですよ」とのこと。「S-PARKではご自身の体力、運動能力、経験に応じて走るコースを選べます。最初はまずスキルアップエリアでコブ、ガタガタ道、テーブルトップ、一本道、ウッドセクションそれぞれのセクションを経験してみてください」

MTBの基本の操作をレクチャー。乗車姿勢や変則レバーやブレーキの使いかたなどを学ぶ。
最初はスキルアップエリアで、MTBコースに出てくる各セクションを教示いただきながら体験。

 

夢中でチャレンジしていたら
あっという間の1時間

 見た目はそれほど難しそうに感じなくても侮るなかれ、実際MTBで走ると、一本道はフラフラに、ガタガタ道では思いの外ハンドルが取られて意外なほど思い通りには走ることができない。2、3回それぞれのセクションを経験してみたら、次は手始めにランニングバイクエリアでチャレンジ。「MTBのペダルを漕ぐため足の力も必要ですが、コース内ではセクションに応じて判断力が求められるので目も頭も使います。まずは転ばないよう、自分のペースで走ってみてください」と高橋さん。

慣れたらランニングバイクエリアとショートトラックヘ移動し、走りながらセクションをクリアする練習。
繰り返し走るほどに、MTBとの一体感を感じるように。

 

 ランニングバイクエリアにある程度慣れたら、次はショートトラックへ移動。ここはスタート直後にコブのセクションを進み、右側がオフロードコース、左側がバンクやコブ、一本道、テーブルトップが組み合わされたテクニカルコースになっている。それぞれが100mのトラックをつくりばメンバーは繰り返し練習。「めっちゃ面白い!」「なんかMTBと一体化してきた気がする」「セクションの対応もなんとなくわかってきたよ」の声が聞こえてきたところで、 S-PARK最長のパンフトラックへ。

ランニングバイクエリアのコブは最初みんな戸惑い気味。繰り返すうちにスピードが上がってきた。
デコボコ道をはしる際は下ではなく、少し先を見るように走る。それなりに体重移動ができるようになってきた。

 

コースに出たら自分との戦い、
いざタイムアタック!

 パンプコースはペダルを漕いで前進しながら、随所に現れるセクションをクリアしていく150mのコース。それぞれに練習を兼ねて数週走ったら、最後にタイムを計り、自分の実力を確認することに。「慎重さも求められますが、ぜひタイムアタックなのでスピードも意識してみてください」と高橋さんの掛け声でスタート。体験当初に比べるとつくりばスタッフ全員がMTBとの連帯感は高まっているように見えたが、連なるコブに苦戦したり、土にペダルを取られて思うようにスピードが出せないなど、まだまだ伸び代満載のライディング体験となった。タイムトライアル終了後、「いやー、MTB欲しくなっちゃったなぁ」「今度はプライベートで子どもも一緒に連れてきたい」とつくりばスタッフが口にすると、
「ご自身のMTBを持つコンでいただくことなになりますが、平日だとほぼ貸切状態でご利用いただけます。河川敷から表蔵王の山々がとても美しく見えますよ。ぜひまたチャレンジしにいらしてください」と高橋さん。運動不足になりがちな初冬には全身運動ができるMTBという選択は大いにアリかもしれない。

最後にコースでタイムトライアルにチャレンジ。回数を重ねるたびに速くなってきた。
S-PARK内にはコースだけでなく、芝生が広がる休憩スペースもあり。

 


 


 

  • 営業時間

    10:00~16:30
    冬季間(11月から3月)は10:00〜16:00

  • 利用料金 無料
  • レンタルMTB、ストライダー(土日祝日のみ)
     大人用1時間 200円 
     子ども用1時間 100円
     延長1時間100円
  • 定休日
    年末年始及び雨天時等閉鎖

※毎日のコースコンディションは、S-PARKのフェイスブック内で配信中。「OGAWARA S-PARK フェイスブック」で検索を。

 

  • MAP

     

     

     


     

     

     

PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2023年08月30日

#015「HADO FILD YAMAGATA」

「最新ARスポーツHADOにいざチャレンジ!」

 

世界中で注目されている日本発のARスポーツ
「HADO」でアタマとカラダを動かせ。

 

 日本発祥の最先端テクノスポーツ「HADO」をご存知だろうか。ヘッドマウントディスプレイと呼ばれる専用のゴーゴルを装着し、腕にはアームセンサーを装着して楽しむARスポーツだ。フィールド内で自由に移動しながら仲間と3人1組で対戦。現在、世界39ヶ国以上、109店舗以上の施設で体験することができるとか。そんな「HADO」を東北で唯一体験できる『HADO FILD YAMAGATA』が、山形市上山家町にある『スポーツクラブエスポート』内に2022年にオープンした。面白そうなことにはいち早く首を突っ込むのが「つくりばプロジェクト」のモットー(?)ということで、早速チャレンジすることに。

 

スポーツ経験がなくてもOK
年齢、性別関係なく楽しめる!

 集まったのは、山形トヨタ『つくりばプロジェクト』から3名と、その対戦相手としてO社から有志3名。全員が「HADO」は初体験ということもあって、一体どんなシチュエーションで? どんなルールで?? と始まる前からドキドキの様子。
 最初にインストラクターからHADOとは、またアイテムやゲームルールについての説明を受ける。「ひと言で説明すると、仮想フィールドのなかでボールを放って相手に当て、その得点を競うゲームです。3人1組になってバトルを行いますが、1セット80秒の試合を3セット行い、最終的にスコアが高いチームの勝ちとなります」とのこと。「まずはこのゴーグルを装着していただきます。これはヘッドマウントディスプレイといって、HADO AREAが見えるようになります。腕にはアームセンサーを装着してください。アームセンサーでボールを放ったり、防御シールドを出したりします」とここまで説明を受けたつくりばメンバー。ゴーグルを装着し、目の前に広がるコートを見渡しながら「ゲーム空間に入った!すごい」と大興奮。インストラクターが説明を続ける。「手を前へ出してボールを放ちます。アームセンサーでそのスピード、大きさ、数などのスキル調整ができます。次に、腕を下から上へ上げて、シールドを出現させてみてください。出せるシールドの枚数や強さもアームセンサーで調整できます」
 初体験6人は戸惑いながらもインストラクターの指示に合わせて動いていく。目の前に広がるARスポーツのフィールドはまさに異次元。ゲームの世界感に慣れたタイミングで、さっそく試合を始めることに。

ヘッドマウントディスプレイ
ゴーグル内のディスプレイ。仮想世界が広がる
ボールやシールドの設定ができる
アイテムを装着し、まずは練習

 

現実と仮想がミックスされた
80秒の熱血バトル

 見学者はリアルなプレイコートではエナジーボールもシールドも見ることはできない。しかし館内に設置されたモニターを通して、プレイヤーが見ている仮想空間を一緒に楽しむことができる。ピンクと水色に分けられるチームカラーのエナジーボールやシールド、プレイヤーのボディに装填するライフもそうだが、プレイヤーの動きに合わせてしなやかに動き、ボールがヒットすれば弾けたり破壊される演出も美しい。現実と仮想がミックスされた、魔法のような映像は、これまでにないまったく新しいスポーツであることを確信させる。

ゲームモニター
モニターには迫力満点の攻防戦の様子が映し出される


 1試合80秒と聞くと短く感じるものの、実際体験したつくりばプロジェクトメンバーによると「80秒、結構長いです。疲れます。相手のボールをかわしながら、ライフを守りつつ自分でも攻撃するって、結構頭も使うんで」「シールドを強化して守りに徹するとか、一番スタミナがある人が攻撃中心に動こうとか、作戦も大事だね」との感想が。

体力には自信がある「つくりばプロジェクト」メンバー
ボールを打つ練習中。現実にはこう見えている
作戦会議中。攻撃、守り、設定も作戦のうち
初めは様子を伺いながらの攻撃

 

次第に大きくなる動きに
「いい汗かいた!家族や友だちとまた来たい!」

 つくりばプロジェクトメンバー対O社の対決は、1回戦より2回戦、2回戦よりさらに3回戦が盛り上がり、参加メンバー全員の動きがみるみるダイナミックに変貌。結果はつくりばプロジェクトメンバーの勝利となったが、「いやー、80秒って意外と侮れないね。すっごく面白かったけど、思っていたより動いた!」「太ももパンパンだもん、明日絶対筋肉痛だー」と想像以上に身体に応えた様子。「初めてだったから、たぶん無駄な動きが多かったかも。1対1の対決じゃないところもポイントで、どれかひとつに集中するんじゃなく、避けて打って、チームの状態も見て、相手の弱っているところを見極めてとか、いろいろ考えなきゃならない」と分析。初回でこれだけゲーム性の高さを体感している言葉を聞けるとは、夢中になれる要素が多いことの表れだろう。

O社の皆さんも真剣な表情でボールを放つ
慣れてきて次第に動きも激しくなってきた


 「子どもたちも喜ぶよねコレ。天候関係なくプレイできるのもいいし、来週来ようかな」の声もあれば、「会社のイベントにもできそう。支店対抗とかにして」「いいねー!」と盛り上がるメンバーも。O社の参加者も「今度ぜひリベンジさせてください」と参戦意欲マンマンだ。
 アニメやゲームのような世界に入り込んで戦う最先端スポーツ「HADO」。競技としても国内外で人気上昇中のようだが、新しもの好き、身体を動かすことが好き、ゲーム好き、いろんな魅力を兼ね備えているだけに、2023年はちょっと注目しておきたいスポットだ。


 


  • 紹介スポットデータ
    HADO Field Yamagata(HADOフィールド山形)
    山形県山形市上山家町758-2
    スポーツクラブエスポート内
    TEL:023-634-1800
      • 営業時間

        平日/19:00~22:00 土日祝/10:00~21:00

      • 火曜日定休

      • 料金

        ●HADO体験プラン(1名からOK)
        平日・土日祝料金
        2,200円/60分(1名) 1,650円/30分(1名)

        ●団体プラン(13名以上)
        平日・土日祝料金
        33,000円/120分

        ●ファミリープラン(同居家族のみ)
        平日・土日祝料金
        5,500円/60分

      • ホームページ

        https://hado-yamagata.jp

     

    MAP

     

    ●Special Thanks

    O社の皆様、お忙しいところ取材にご協力いただきありがとうございました。

     


     

     

     

PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2023年01月29日

#014「シミュレーションゴルフ」に挑戦!

「シミュレーションゴルフでレベルアップ」

 

天候を気にせずプレイできる
本格的シミュレーションゴルフ

 

はじめての人も、レベルアップを目指す人も
思い立ったらすぐに始められる気軽さが魅力

 山形県内のゴルフ愛好家にとって冬はまさにオフシーズン。雪の影響を受けない北関東エリアまで遠征すればコースに出ることも可能だが、頻繁に出かけることはななかなか難しい。だからといって打ちっ放しのゴルフ練習場でひたすらレベルアップを目指すのも、モチベーションを保ちにくいのが正直なところ。今回はそんなオフシーズンの悩みを解決してくれるおすすめスポットを紹介。

 

ひとりで、仲間と、
100種以上のコースから好きなコースを選んで

 訪れたのは山形市の中心繁華街、七日町にある本格的なシミュレーションゴルフが楽しめる場所として定評がある「スイングアリーナ山形」。つくりばプロジェクトメンバーのなかにも仕事終わりや休日に週3で通う常連がいる人気施設だ。

正面入り口前に駐車場あり


 完全個室の空間で1〜4人が同時に参加できるラウンドモードでは、国内外の100種以上のコースが選べるほか、練習場モードでは屋外練習場の風景が広がり、爽快な雰囲気が楽しめる。また高精度解析ソフトによる録画機能が搭載されているので、自分のフォームを簡単にチェックすることができる。
 今回は、ゴルフ歴8年でベストスコアは80、オンシーズンなら月4〜5回はゴルフコースでスイングしているというつくりばプロジェクトメンバーが体験。レポートをお届けする。

予約時間になったらまずはカウンターヘ。受付を済ませる。

 

想像以上の臨場感で、
リアルコースより飛んじゃうかも??

 今回の体験は一般お気軽ミニレッスンコース(1回60分)で予約。手ぶらで来場してもクラブ、手袋、シューズは無料で借りることができるが、今回はメンバー自身のクラブを持ち込んで参加することに。スイングアリーナ山形のレッスンプロ・芦野さんから「普段から結構飛ばすほうですか?」との質問に、「はい、たぶん。ドライバーで200Y以上とか行きますね」とつくりばメンバー。

自分のゴルフの課題について先に相談。

 さすが、200インチの巨大スクリーンの前に立った姿はなかなか堂に入っている。コースの画像が広がると、それはもう本物さながらの臨場感。「どこまでも飛ばせそうな奥行きですね。思いっきり振って大丈夫ですか?」との質問に「ぜひ、思い切りどうぞ」と芦野さん。

コースを選んだら、さっそくモニターの前へ。

その言葉を受けて心身がほぐれたおかげか、心地よい打球音とともにスピードの乗った一打目がグリーンに放たれた。モニターにはボールの飛んだコースが自動的に数値化されて映し出される。第一打目は226Y。その場にいた全員から「ナイスショット!」の声が掛かかった。

 

風切り音を立てながら思いっきりフルスイング。 226Y飛んだ!

 

ゲーム感覚ながらゴルフ仲間と過ごす楽しいひととき、
ときにはお酒を飲みながらも

 スイングフォームを1回ずつチェックできたり、打つ前に狙うコース取りが表示されたりと、本気で練習を重ねたい人にとってもは役立つ便利な機能が満載のシミュレーションゴルフ。レベルアップを狙う人にとってはレッスンプロによる的確なアドバイスを受けられることも高ポイントだ。また自身のフォームのクセや多彩なコースでのアプローチ法を知ることなど、オンシーズンに向けた万全の準備、調整が叶う点も魅力。

自分のフォームをモニターで確認しながら、アドバイスを受ける。

「ゴルフって、プレイしている時はもちろん楽しいんですが、仲間と開放的なグリーンへ出かけて過ごすということがいいなと感じています。さらにここなら気合の入った練習だけでなく、時にはゲーム感覚でお酒や食事を楽しみながらゴルフもできる、そんなオフシーズンならではのゴルフタイムもいいですね」
「ゴルフ未体験というかたも、まずはシミュレーションから初めてみるのもいいと思います。冷暖房完備で天候にも左右されませんから、動きやすい格好で気軽にご予約ください」とのこと。さらに「キッズやジュニアのレッスンのほか、スコアレベルに応じた個人レッスン、ペアレッスン、レディースデーやドリンクバー無料デーなどのイベントも常時開催しています。またクラブ選択の相談などもお気軽にどうぞ。一人ひとりに合ったクラブやメーナーを予算のなかから探しましょう。詳しくは公式webでチェックしてみてください」とも。

狙いを定めてスイング。打った瞬間からボールの動きをガイドしてくれる。
カップへのルートを確認しながら打つ。ギャラリーもリアル。


 最後に今回の体験の感想をつくりばメンバーに尋ねると「外は雪景色でも、スイングアリーナ山形では思う存分ゴルフを楽しめる。冬こそ定期的に体を動かして気分転換するっていいですね。次はつくりばプロジェクトメンバーを数人誘って、また来ます」と明るい返事が。オンシーフズン中にゴルフの腕を鈍らせたくない、そんな願いを叶えるおすすめスポットだ。

この日は栃木県にあるニューセントアンドリュースのコースでプレイ。
小林さんと芦野さん 「仕事帰りに気軽に寄ってラウンドできるって、いいですね」


 


  • 紹介スポットデータ
    スイングアリーナ山形店
    山形市七日町1-4-18トラッドセブンビル1F
    TEL:0120-559-545
  • 営業時間

    月〜土曜15:00〜18:00/18:00〜Last
    日曜10:00〜22:00 完全予約制

  • 年中無休

  • 料金

    [通常コースのルーム料金]
    ▶︎15〜18時スタートの場合/日曜10〜18時スタートのかた
     1・2名1,750円(1h)、3・4名1,400円(1h)、
     5名以上1,150円(1h)

    ▶︎18時からスタートの場合
     1・2名2,300円(1h)、3・4名1,750円(1h)、
     5名以上1,400円(1h)

    ▶︎18時からスタートの場合
     1・2名2,300円(1h)、3・4名1,750円(1h)、
     5名以上1,400円(1h)

    [体験レッスン(お一人様1回限り)]
    ▶︎30分1,000円、ボール500円

     

    [一般レッスン]
    ▶︎一般お気軽ミニレッスンコース
     1回60分/レッスン料3,000円、
          ボール代・ルーム使用料(1回あたり)+600円

  • ホームページ

     http://www.swingarenatohoku.com/

 

MAP

 


 

 

 

PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2023年01月11日

#013「天体写真」を撮ってみた!

 

「社屋の屋上で天体写真を撮ってみた」

 

星の瞬きをとらえるロマン
一眼レフカメラと画像処理ソフトで山形の夜空を最高の1枚に

 

天体写真撮影って…
ハードルが高い?

 いつからかそこにあり、人間の暮らしと密接に関わりながら季節によって見え方の変わる空の星たち。地球に住む人間たちから見える月や星たちは、ギリシャ神話や昔話「竹取物語」となって世界中で永く語り継がれてきた。そんな、手に取ることのできない存在は憧れの対象であり、流星群や日食、月食が近づくニュースに窓の外を見てしまうのはDNAの仕業なのだろうか。
 今回、天体観測が長年の趣味だという山形トヨタの代表・鈴木吉徳が、山形市南一番町にある山形トヨタ社屋の屋上から天体写真の撮影にチャレンジした。

 「天体写真撮影」というと、大きな望遠鏡など高価な機材が必要なうえ、知識・経験も必要でハードルが高いイメージがあるのではないだろうか。夜空の美しさに手元の携帯電話で撮影してみたものの、ぼやけた暗い画像で何がなんだかわからないものになってしまった経験のある人もいるかもしれない。
 しかし、現在では一般的に販売されているデジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼レフカメラの普及と画像処理ソフトの進歩により、手軽に撮影できるようになってきている。

 今回の天体撮影に使うのは、一眼レフカメラ、レンズ(広角・望遠)、フィルター、三脚・雲台、リモコンレリーズ、ポータブル赤道儀。なかには聞きなれないアイテムがあるが、リモコンレリーズはカメラにつないで離れたところから自動でシャッタ―を切るためのもの。ポータブル赤道儀は「星雲」などを望遠レンズで撮影する際移動する「星」を追いかけて「点」に写すために必要な天体撮影の重要アイテムだ。

 さらに天体撮影に必要なソフトは2種類。ひとつは天体の位置を知るための星図ソフトで、街中から肉眼では見えない「天の川」の位置や「星雲」の方向や位置を確認するために使う。様々なソフトがiPhone、Androidで出ているなかで、今回はiPhone用の「StarsPhoto-星を撮ろう」というソフトを使用した。
 そして、ふたつめは撮影した天体写真用の画像処理ソフト。同じ構図で撮った写真を重ね合わてノイズを低減し星を浮かび上がらせるソフトウェアで、動かない地上風景と移動する星を自動認識したうえで賢く重ね合わせを行ってくれる機能もある。今回はMac用「StaryLandscapeStacker」を使用したが、Winsows用にも「Sequator」という同様のソフトがあるのでOSに合わせて。
 また写真の明るさなどの調整用にフォトレタッチソフトも使用して最高の1枚に仕上げていく。

 

屋上から見上げる空の下へ
撮影準備をしよう

 今回の「天の川」は、三脚のみ使用してカメラを固定し広角レンズを使って撮影。
 「北アメリカ星雲」は、ポータブル赤道儀を使い星の動きに合わせてカメラを動かしながら望遠レンズを使って撮影していく。
 「天の川」は夏の夜に南から北に流れる川のように見える星の密集地帯。山の中など暗いところに行けば肉眼でも見られるものの、街中で見ることはできない。
 撮影日の2022年8月末の20時、星図ソフトを使って方向と位置の確認をすると「天の川」はちょうど真南から北に向けてかかっているよう。山形トヨタの本社は南側には窓がないため、屋上から狙うこととした。

StarsPhotoでの「天の川」の位置確認

 また「北アメリカ星雲」は「はくちょう座」の一等星「デネブ」(夏の大三角形のひとつ)の近くにあり、この時期はほぼ真上にあるので屋上からの撮影で問題なし。まずはカメラの視野に「デネブ」を導入し、星図ソフトを利用してそのデネブの位置をずらして構図を調整した。

「北アメリカ星雲」の構図確認

 

星の動きにあわせた撮影方法で
目に見える以上の景色を残す

 「撮影方法」は、一眼レフカメラをマニュアルモードに設定したうえで「絞り」を一番小さいF値に設定し、撮影する場所の明るさに応じて設定することができる「ISO感度(撮像素子の感度)」は1600~6400に設定する。
 「ピント」は星にオートフォーカスは効かないので、マニュアルフォーカスで明るい星を拡大し、星像が一番小さくなるように合わせたら、「画像の保存形式」は情報量が最も多いRAWを選択する。
 最後に「シャッタースピード」は、暗い星を写すためにはできるだけ長くシャッターを開けていたいが、そうすると星は動いているため星の形が「点」ではなく「線」になってしまう。そのため星を追いかけて「点」として撮影してくれる「赤道儀」を使用する。
 なお星が点像に写る上限の時間はレンズの焦点距離により概ね次の通り。

 

レンズ焦点距離14mm24mm35mm100mm

35mmフルサイズ

~35秒~20秒~14秒~5秒

APS-Cサイズ

~20秒~14秒~9秒~3秒

 

 焦点距離100mmともなると5秒以下の短い時間しか許容されず、これでは満足に写らないので、露出時間を稼ぐためには、星を追いかける「赤道儀」が必要になるというわけだ。

赤道儀未使用
赤道儀使用

 

 撮影はまず1枚試し撮りをして、撮影画像のヒストグラムが真ん中近くにくるようにシャッタースピードを調整した。

ヒストグラム画

 

 調整ができたらいよいよ「撮影本番」だ。
 手振れを防ぐために、離れたところからカメラシャッターが切ることのできるリモコンレリーズをカメラに接続し、露出時間(シャッタースピード)、インターバル時間(撮影間隔)、撮影枚数をセットしスタート。
 今回の場合、「天の川」は15mm広角レンズを使用してISO13200、露出時間15秒で30枚を撮影。「北アメリカ星雲」は100mm望遠レンズでISO1600、露出時間30秒で50枚を撮影した。

撮影スタンバイ状況

 

画像処理ソフトで小さな星もとりだす

 撮影が終わったら撮った画像をパソコンに移動し、画像処理をして写真を仕上げていく。同じ構図で撮った数枚の写真を重ね合わせてひとつの画像とし、その後、星の強調処理を行った。写真を重ね合わせることでノイズ低減ができるので、ノイズに埋もれがちな淡い星を強調処理で浮かび上がらせることができる。
 「StaryLandscapeStacker」を使って画像を重ね合わせ、Mac純正の写真アプリで調整を行った画像が以下のもの。

簡易処理 天の川
簡易処理 北アメリカ星雲

 

 「明るさ」「ホワイトバランス」「コントラスト」「トーンカーブ」の調整だけで、このように天体の存在が浮かび上がってくる。さらに天体画像処理専用のソフトまたはPhotoShopなどのフォトレタッチソフトで「光害カブリの除去」などの高度な画像処理を行うと、冒頭に示したような写真に仕上げることが可能だ。この撮影に使用した赤道儀の使い方や画像処理については、Youtubeなどにも多くの事例があるので、ぜひ参考にしてみてほしい。

 

これらの画像処理を経て完成したのがこの2枚。

天の川 MilkeyWay

「天の川」は三脚にカメラを固定して撮影した「固定撮影」

 

北アメリカ星雲 NGC7000

「北アメリカ星雲」はポータブル赤道儀を用いて星の動きをカメラで追った「追尾撮影」

 

鈴木社長「どうでしょうか。結構ちゃんと写っているんじゃないでしょうか。」

 街灯りのある場所から、肉眼ではまったく見ることができない星が写せるのはとても感動するもの。「天の川」を写す固定撮影なら、手持ちの機材+人口光を軽減するための「光害カットフィルター」 (5,000円前後で購入可)と、今回抽選の商品「リモートレリーズ」があれば十分チャレンジ可能。
 一眼レフカメラが活用されずに眠っている方はぜひとも挑戦して欲しい。

 

[使用機材リスト]
カメラ:CANONミラーレス一眼レフカメラEOS M6
レンズ(天の川用):CANON EF-M 15-45mm F3.5-6.4
レンズ(北アメリカ星雲用):OM Zuiko 100m F2.8(中古品)、マウントアダプタKF-OMEM
フィルター(天の川用)、Kenkoスタリーナイトフィルター(49mm)とプロソフトンA(49mm)2枚使用
フィルター(北アメリカ星雲用)、Astronomik CLS-CCDフィルターEF-M用
リモートレリーズ
三脚:Velbon
雲台:Z型雲台: Move Shoot Move Z Mount
ポータブル赤道儀: Move Shoot Move BssicKit(Rotator+Pointer)(海外HPより直接購入)

 

[機材選びのポイント]
【カメラ】

ミラーレス一眼レフカメラなど、マニュアルで「シャッタースピード」「絞り」「ISO感度」が設定できるものが必要。
【レンズ】

「天の川」のような広い範囲を写す場合は焦点距離が短い(35mm以下)の広角レンズ。「星雲」のように拡大が必要な場合には望遠レンズ(100mm前後)が必要。ズームレンズでもOKですがなるべくF値が小さい明るいレンズが望ましい。一方オートフォーカス、手振れ補正などの機能は不必要なので、中古のマニュアルフォーカスレンズなどもマウント変換アダプターを介して活用できる。
【フィルター】

街中で撮影する場合には、人口光を軽減するための「光害カットフィルター」があるとキレイに写せ、街中で撮るなら必須アイテム。一枚めとしておすすめなのは、ケンコーのスタリーナイトフィルター(5千円前後)。
【三脚・雲台】

カメラを固定するために必要だがビデオ三脚でもOK
【リモコンレリーズ】

今回の撮影では、シャッターを15秒~30秒程度開けっぱなしで撮影し、それを連続的に30枚~50枚撮影した。リモコンレリーズはこれらの工程を自動的に行ってくれるもの。※今回の抽選のプレゼント商品です。
【ポータブル赤道儀】

「星雲」などを望遠レンズで撮影する際移動する「星」を追いかけて「点」に写すために使う必須アイテム。北極星に向けて設置する必要があるので、ちょっと知識が必要。今回は海外製の機種を使ったが、国内製品ではビクセンのポラリエ、ケンコーのスカイメモSなどが3万円台で購入可能。

 

 

 


 


<プロフィール>

山形トヨタ自動車株式会社

代表取締役 鈴木吉徳

山形県山形市出身 

一橋大学商学部卒業。商工組合中央金庫入社後、慶応大大学院で経営学修士(MBA)を取得。 1992年に山形トヨタ自動車の非常勤取締役となり、95年4月に取締役経理部長、同年6月から現職。 趣味はゴルフ、スキー、天体観測

 


 

 

 

PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2022年11月13日

#012「シーカヤック」に挑戦!

「クリアくらげカヤック&ウミのネイチャリング」

 

まるで海のうえに浮かんでいるみたい
クリアボディのカヤックで海と一体化

 

山形県内随一
マリンアクティビティのメッカ

 新潟との県境にある鶴岡市鼠ケ関は、海面の透明度が高く漁礁が深いことから一年を通して釣りが盛んなスポットとして知られている。日本海有数の海洋性レクレーション施設「鼠ケ関マリーナ」を有し、セーリングやヨットなど各種マリンスポーツのメッカでもあり、海水浴シーズンは隣接する「マリンパークねずがせき」の人工ビーチを目当てに県内外から大勢の人で賑わう。

集合場所のマリンパークねずがせき

 

遠浅な人工ビーチで
透明なカヤックにライド

 つくりぱプロジェクト初のマリンアクティビティチャレンジのために、今回は庄内地方最南端の鶴岡市鼠ケ関へ。陸上走行はお手の物のつくりばプロジェクトスタッフだが、今回挑戦するシーカヤックはみな初体験。どんな冒険が待ち受けているのか胸躍らせながらの参加となった。
 取材をしたのは8月初旬。快晴の青空から太陽が光が容赦なく照りつけるなか、集合場所の「マリンパークねずがせき」で待っていてくれたのは、自然体験や環境教育プログラムの提供を行うNPO団体「Green Blueあつみ」インストラクターの五十嵐丈さんだ。「今日はちょっと波が高いので海面から生き物たちの姿を見つけるのが難しいかもしれませんが、透明なカヤックに乗るという非日常体験をぜひ楽しんでください」とのこと。まずは念入りに準備体操をしたあと、オールの漕ぎ方やカヤックの旋回方法についてなど、丁寧なレクチャーを受け、いざ海原へ。

インストラクターの五十嵐さんから、パドリングの基本を習う

 

波の揺れを感じながら進む
天然のリアル水族館

 カヤックは2人乗りで進む。今回乗ったカヤックのボディは全面がスケルトンなので、まるで海水の上へ座るように乗り込むことになる。「おおー、この感覚すごくない? 海の上に浮いてる」とつくりばメンバーもドキドキの様子。カヤックが安定したら陸上で練習した通り、まずは浅瀬でパドリング。重心が偏れば転覆してしまうので、息を合わせて「せーの、いち、に」と声を掛合いながらチャレンジする。取材当日は波が高かったこともあり、パドリングのタイミングが合わないと前に進むことすら難しい様子だが、15分もするとさすがのコンビネーションで調子を掴み、スイスイと前進するように。慣れてきたら休憩を兼ねて、波に身を任せながらカヤックのうえでリラックスタイム。足元の海面を小さな魚たちが横切る影を感じたり、潮風や波の音を聴きながら大海原と一体化する極上の時間となった。

浅瀬の人口ビーチでさっそく練習。最初はなかなか息が合わない2人

「今日は風があって波が高いので浅瀬での魚ウォッチングは難しいかもしれません」と五十嵐さん。そこで人工ビーチから湾内へと移動し、改めてシーウォッチングを楽しむことに。湾内は海水の透明度が高く波も穏やかなので、観察にはもってこいだという。「波動に身を任せながらゆゆらゆと、クラゲになった気分で海と、自然と、一体化します。それから太陽に向かってグーンとひと伸び、深呼吸してください」の掛け声が。波に揺られながら空に向かって体を思いっきり伸ばし、胸を開く。陸上とは異なる開放感がつくりばメンバーを包み込む。そして覗いたカヤックの底でははさまざまな魚たちが自由自在に泳ぎまわり
「あ、これ小さいフグ、ハコフグかな。あっちの群れはアジかな」とまるで天然の水族館。「何時間でも見ていられる」とリラックスした時間が流れていた。

透明ボディのカヤックに座りながら海をのぞいてみる
オールの扱いに慣れたら湾内へ。弁天島に立つ灯台が美しい
夢中でパドリングをしながらも、透明度の高い海のなかで魚たちがおよく姿を発見
カヤックで魚たちを追いかける。旋回もサマになってきた

 

マリンアクティビティ
SUPも体験

 山形県内でシーカヤック体験ができるのは、現在、鶴岡市鼠ケ関だけ。海と一体化するという貴重な体験をしたつくりばメンバーは、せっかくだからと次にチャレンジしたのは、最近話題になっているSUP(サップ)だ。SUPとはスタンドアップパドルボードの略称で、サーフボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進むアクティビティのこと。鼠ヶ関は波が穏やかな日が多いため、海面に立つという非日常体験を楽しむには絶好のエリアなのだとか。こちらはねずがせきビーチを会場に、陸上と浅瀬でしっかりレクチャーを受けてからトライ。「ボードが安定しているので、思っていたよりも難なく立てた」というだけあって、あっという間に海の上をスイスイと自在に歩けるように。潮風や潮騒をカラダ全体に感じながら、灯台と弁天島の美景観を満喫していた。

鼠ヶ関の玉砂利ビーチ、波打ち際からSUPチャレンジ
まずは膝立ちし、浅瀬から沖合へボードを進める

 最後につくりばプロジェクトメンバーに感想を尋ねたところ「陸上にはない面白さ、海水浴だけじゃない海の楽しみかたを知れたのは収穫でした」「今度は家族を連れてきたいですね。夏以外でも楽しめそう」と大満足の様子。「オモシロそう!」と心が動いたときが新しい冒険への扉を開くチャンス。大人のいまこそ好奇心を育てて、人生をもっと謳歌しよう。

海の上に立つ不思議な感覚。初めは足元に気をとられるが、慣れると景色を楽しむ余裕も


 


  • 紹介スポットデータ
    特定非営利活動法人 自然体験温海コーディネットによる
    「鼠ケ関クリアくらげカヤック&ウミのネイチャレング」
    鶴岡市小国字沢田51(楯山荘内)
    TEL:050-5848-7946
  • 体験実施可能日

    4〜10月の月・火・水・金・土・日
    10:00、11:20、13:00、14:20、15:30

  • 利用料金

    4,950円

    (料金に含まれるものはシーカヤック一式・ライフジャケットレンタル料、ガイド料、傷害保険料)
    ※対象年齢6歳以上
    ※申込みは2名以上、同時間でのくらげカヤック体験は最大4名まで。
    ※前日16:00までに要申し込み。
    ※小雨決行、波風が強い場合は中止(当日判断)

  • 持ち物
    着替え(下着含む)、替えの靴
  • 服装

    水中でも脱げない踵のあるサンダル(マリンシューズ推奨)、濡れてもいい服装

 

MAP

 


 

 

 

PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2022年09月16日

#011「大人が夢中、ミニ四駆」

あの頃のワクワクを再び!
大人がハマるミニ四駆の世界


ホビーと侮るなかれ、ここは大人の秘密基地
山形県内唯一の室内型サーキット場ヘ!

 

 天童市東久野本3丁目、国道13号を東根方面に向かって車を走らせると見えてくる紺色の建物。掲げられた赤と黄色を基調とした看板に惹かれて左折すると、お馴染みの星があしらわれた「TAMIYA」のシンボルマークが目に飛び込んでくる。
 今回つくりばプロジェクトが取材を決行した場所は、ラジコン&ミニ四駆サーキット場「ローリングパークナカノ」だ。山形トヨタ天童店にもほど近く、山形県内で唯一となる完全室内型のホビーカーサーキット場として知られている。

 

紺色の建物、赤と黄色の看板が目印。



1980年代後半に起こった

「ミニ四駆」ブームから40年

 模型・プラモデルメーカーとして日本のホビー業界を牽引するタミヤからミニ四駆が発売されたのが1982年。ミニ四駆とは子どものお小遣いでも買える値段(当時は500〜600円程度)のキットを組み立て、単3乾電池で動くモーターを搭載。自分で様々なパーツを取り付けたりシャーシに手を加えたりして工夫することで、そのスピードとコースの完走を狙う自動車模型シリーズだ。「当時、おもちゃ売り場やプラモデルショップの片隅に小さなサーキットコースがあって、そこへ自分なりにチューニングしたミニ四駆を持って行って走らせていました」とつくりばプロジェクトのスタッフ。「周りの友だちもみんな夢中でしたね」と少年時代を回想する。
 その時代から30〜40年の時を経ていま、自分の子どもと一緒にミニ四駆を走らせるお父さんたちや、大人になったからこそ投資できる趣味としてジワジワとミニ四駆人気が再燃しているのだそう。
 ローリングパークナカノのオーナーである仲野さんは「うちがオープンしたのは2009年です。操業していた製造業からの転身で始めた事業なんですが、最初はラジコンサーキットとしてスタートしました。ただ1/10スケールのラジコンですと、初期費用で下手したら数十万かかります。完全に大人向けの趣味でしょうね。一方ミニ四駆なら基本のキットは数千円から買えますし、走らせて楽しむだけならそれで十分楽しめます。最初はパーツの取り扱いから始めたんですが、開業から一年後にはミニ四駆のサーキットも作りまして、そこから若い世代の人やお子さんと一緒に楽しむかたにもご利用いただけるようになりました」と話す。

 

冷暖房完備の200mオーバー常設室内ミニ四駆サーキット


 

日々実車を整備している
つくりばメンバー渾身のマシンを走らせる

 今回サーキットに持ち込んだのは、普段整備を担当しているつくりばメンバーの私物のミニ四駆4台。ARシャーシでキットをそのまま組んだノーマルマシン、ノーマルのマシンにローラーやステーなどパーツを取り付けたマシン、ギミックや軽量化などタミヤレギュレーション内でカスタムしたマシン、さらにMSフレキというカスタムをした現在大会で主流のマシンだ。

 

まずはこの2台を走らせてみます


「初めて挑戦するコースなのでまずは完走するのが目標です」と言いながら、まずはコースへGO。複雑にカーブを描く200mオーバーのコースを勢いよく飛び出して行く。「素組のノーマルモーターのマシンではパワー不足が心配」と話していたが、途中の登り急カーブで一瞬止まりそうになるものの、スピードがのった勢いに押されながらなんとかクリア。その後に続けたカスタムマシンではちょっとしたレールとのぶつかりで跳ねてコースアウトしたり、ジャンプで勢いがつきすぎるなどの課題はありつつ、まさに飛ぶようにサーキットを駆け抜けた。なかでも「これが一番気にいっている」というピンクボディのマシンは、実車をメンテナンスするプロの技を駆使した自慢の一台だそう。確かにノーマルマシンと一緒に走らせると瞬く間に差が開いていく。カーブが重なる複雑なコースデザインのため、ちょっと気をぬくとマシンを見失ってしまう。まさに動体視力が試されるスピードだ。

 


 

マシンにゴールはない
本気の“ものづくり”

 「圧倒的な速さ、チューニングやセットアップで追求できる多様性がミニ四駆の魅力でしょうか」と仲野オーナー。ローリングパークナカノではミニ四駆のコースは3ヶ月に1回ペースで定期的に変更され、飽きずに練習ができるほか、広々としたチューニングスペースも用意されているので、黙々と自分の世界に没頭できる環境が整っている。また同じ趣味を持つ人たちと交流する場にもなっているとのこと。
 大人が時間や知識を投資して、本気で遊べる趣味の世界。自分流の“ものづくり”が試せるアクティビティとしてこれからますます人気を呼びそうだ。

 

 

いざ走らせると瞬きしていると見失うスピード感

 

ドリフト専用スファルト舗装の本格ラジコンサーキット。このほかカーペットコースもあり。
オーナー夫妻。パーツの品揃えも充実もの店内。軽食や菓子なども販売しているほかイートインスペースもあり、ランチや夜食を挟みながら楽しむ常連さんの姿も。


 


  • 紹介スポットデータ
    Rolling Park Nakano(ローリングパークナカノ)
    山形県天童市東久野本3-7-67
    TEL:023-653-5009

営業日

  • 営業時間10:00〜22:00(日曜日は18:00まで)

  • 毎週木曜日と最終週の金曜日定休

利用料金

  • 「ミニ四駆サーキット」

    入場料/小学生〜大人100円、幼児無料

    利用料/1時間男性300円、女性・高校生・中学生150円、小学生100円、幼児無料(お得な3時間コース、オープンラストもあり)

  • 「ラジコンサーキット」
    入場料/小学生〜大人100円、幼児無料
    利用料/1時間男性600円、女性・高校生・中学生200円、小学生150円、幼児無料(お得な3時間コース、オープンラストもあり)

ホームページ

 http://rolling-park.com

 

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