PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2022年09月16日

#011「大人が夢中、ミニ四駆」

あの頃のワクワクを再び!
大人がハマるミニ四駆の世界


ホビーと侮るなかれ、ここは大人の秘密基地
山形県内唯一の室内型サーキット場ヘ!

 

 天童市東久野本3丁目、国道13号を東根方面に向かって車を走らせると見えてくる紺色の建物。掲げられた赤と黄色を基調とした看板に惹かれて左折すると、お馴染みの星があしらわれた「TAMIYA」のシンボルマークが目に飛び込んでくる。
 今回つくりばプロジェクトが取材を決行した場所は、ラジコン&ミニ四駆サーキット場「ローリングパークナカノ」だ。山形トヨタ天童店にもほど近く、山形県内で唯一となる完全室内型のホビーカーサーキット場として知られている。

 

紺色の建物、赤と黄色の看板が目印。



1980年代後半に起こった

「ミニ四駆」ブームから40年

 模型・プラモデルメーカーとして日本のホビー業界を牽引するタミヤからミニ四駆が発売されたのが1982年。ミニ四駆とは子どものお小遣いでも買える値段(当時は500〜600円程度)のキットを組み立て、単3乾電池で動くモーターを搭載。自分で様々なパーツを取り付けたりシャーシに手を加えたりして工夫することで、そのスピードとコースの完走を狙う自動車模型シリーズだ。「当時、おもちゃ売り場やプラモデルショップの片隅に小さなサーキットコースがあって、そこへ自分なりにチューニングしたミニ四駆を持って行って走らせていました」とつくりばプロジェクトのスタッフ。「周りの友だちもみんな夢中でしたね」と少年時代を回想する。
 その時代から30〜40年の時を経ていま、自分の子どもと一緒にミニ四駆を走らせるお父さんたちや、大人になったからこそ投資できる趣味としてジワジワとミニ四駆人気が再燃しているのだそう。
 ローリングパークナカノのオーナーである仲野さんは「うちがオープンしたのは2009年です。操業していた製造業からの転身で始めた事業なんですが、最初はラジコンサーキットとしてスタートしました。ただ1/10スケールのラジコンですと、初期費用で下手したら数十万かかります。完全に大人向けの趣味でしょうね。一方ミニ四駆なら基本のキットは数千円から買えますし、走らせて楽しむだけならそれで十分楽しめます。最初はパーツの取り扱いから始めたんですが、開業から一年後にはミニ四駆のサーキットも作りまして、そこから若い世代の人やお子さんと一緒に楽しむかたにもご利用いただけるようになりました」と話す。

 

冷暖房完備の200mオーバー常設室内ミニ四駆サーキット


 

日々実車を整備している
つくりばメンバー渾身のマシンを走らせる

 今回サーキットに持ち込んだのは、普段整備を担当しているつくりばメンバーの私物のミニ四駆4台。ARシャーシでキットをそのまま組んだノーマルマシン、ノーマルのマシンにローラーやステーなどパーツを取り付けたマシン、ギミックや軽量化などタミヤレギュレーション内でカスタムしたマシン、さらにMSフレキというカスタムをした現在大会で主流のマシンだ。

 

まずはこの2台を走らせてみます


「初めて挑戦するコースなのでまずは完走するのが目標です」と言いながら、まずはコースへGO。複雑にカーブを描く200mオーバーのコースを勢いよく飛び出して行く。「素組のノーマルモーターのマシンではパワー不足が心配」と話していたが、途中の登り急カーブで一瞬止まりそうになるものの、スピードがのった勢いに押されながらなんとかクリア。その後に続けたカスタムマシンではちょっとしたレールとのぶつかりで跳ねてコースアウトしたり、ジャンプで勢いがつきすぎるなどの課題はありつつ、まさに飛ぶようにサーキットを駆け抜けた。なかでも「これが一番気にいっている」というピンクボディのマシンは、実車をメンテナンスするプロの技を駆使した自慢の一台だそう。確かにノーマルマシンと一緒に走らせると瞬く間に差が開いていく。カーブが重なる複雑なコースデザインのため、ちょっと気をぬくとマシンを見失ってしまう。まさに動体視力が試されるスピードだ。

 


 

マシンにゴールはない
本気の“ものづくり”

 「圧倒的な速さ、チューニングやセットアップで追求できる多様性がミニ四駆の魅力でしょうか」と仲野オーナー。ローリングパークナカノではミニ四駆のコースは3ヶ月に1回ペースで定期的に変更され、飽きずに練習ができるほか、広々としたチューニングスペースも用意されているので、黙々と自分の世界に没頭できる環境が整っている。また同じ趣味を持つ人たちと交流する場にもなっているとのこと。
 大人が時間や知識を投資して、本気で遊べる趣味の世界。自分流の“ものづくり”が試せるアクティビティとしてこれからますます人気を呼びそうだ。

 

 

いざ走らせると瞬きしていると見失うスピード感

 

ドリフト専用スファルト舗装の本格ラジコンサーキット。このほかカーペットコースもあり。
オーナー夫妻。パーツの品揃えも充実もの店内。軽食や菓子なども販売しているほかイートインスペースもあり、ランチや夜食を挟みながら楽しむ常連さんの姿も。


 


  • 紹介スポットデータ
    Rolling Park Nakano(ローリングパークナカノ)
    山形県天童市東久野本3-7-67
    TEL:023-653-5009

営業日

  • 営業時間10:00〜22:00(日曜日は18:00まで)

  • 毎週木曜日と最終週の金曜日定休

利用料金

  • 「ミニ四駆サーキット」

    入場料/小学生〜大人100円、幼児無料

    利用料/1時間男性300円、女性・高校生・中学生150円、小学生100円、幼児無料(お得な3時間コース、オープンラストもあり)

  • 「ラジコンサーキット」
    入場料/小学生〜大人100円、幼児無料
    利用料/1時間男性600円、女性・高校生・中学生200円、小学生150円、幼児無料(お得な3時間コース、オープンラストもあり)

ホームページ

 http://rolling-park.com

 

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