PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2022年11月13日

#012「シーカヤック」に挑戦!

「クリアくらげカヤック&ウミのネイチャリング」

 

まるで海のうえに浮かんでいるみたい
クリアボディのカヤックで海と一体化

 

山形県内随一
マリンアクティビティのメッカ

 新潟との県境にある鶴岡市鼠ケ関は、海面の透明度が高く漁礁が深いことから一年を通して釣りが盛んなスポットとして知られている。日本海有数の海洋性レクレーション施設「鼠ケ関マリーナ」を有し、セーリングやヨットなど各種マリンスポーツのメッカでもあり、海水浴シーズンは隣接する「マリンパークねずがせき」の人工ビーチを目当てに県内外から大勢の人で賑わう。

集合場所のマリンパークねずがせき

 

遠浅な人工ビーチで
透明なカヤックにライド

 つくりぱプロジェクト初のマリンアクティビティチャレンジのために、今回は庄内地方最南端の鶴岡市鼠ケ関へ。陸上走行はお手の物のつくりばプロジェクトスタッフだが、今回挑戦するシーカヤックはみな初体験。どんな冒険が待ち受けているのか胸躍らせながらの参加となった。
 取材をしたのは8月初旬。快晴の青空から太陽が光が容赦なく照りつけるなか、集合場所の「マリンパークねずがせき」で待っていてくれたのは、自然体験や環境教育プログラムの提供を行うNPO団体「Green Blueあつみ」インストラクターの五十嵐丈さんだ。「今日はちょっと波が高いので海面から生き物たちの姿を見つけるのが難しいかもしれませんが、透明なカヤックに乗るという非日常体験をぜひ楽しんでください」とのこと。まずは念入りに準備体操をしたあと、オールの漕ぎ方やカヤックの旋回方法についてなど、丁寧なレクチャーを受け、いざ海原へ。

インストラクターの五十嵐さんから、パドリングの基本を習う

 

波の揺れを感じながら進む
天然のリアル水族館

 カヤックは2人乗りで進む。今回乗ったカヤックのボディは全面がスケルトンなので、まるで海水の上へ座るように乗り込むことになる。「おおー、この感覚すごくない? 海の上に浮いてる」とつくりばメンバーもドキドキの様子。カヤックが安定したら陸上で練習した通り、まずは浅瀬でパドリング。重心が偏れば転覆してしまうので、息を合わせて「せーの、いち、に」と声を掛合いながらチャレンジする。取材当日は波が高かったこともあり、パドリングのタイミングが合わないと前に進むことすら難しい様子だが、15分もするとさすがのコンビネーションで調子を掴み、スイスイと前進するように。慣れてきたら休憩を兼ねて、波に身を任せながらカヤックのうえでリラックスタイム。足元の海面を小さな魚たちが横切る影を感じたり、潮風や波の音を聴きながら大海原と一体化する極上の時間となった。

浅瀬の人口ビーチでさっそく練習。最初はなかなか息が合わない2人

「今日は風があって波が高いので浅瀬での魚ウォッチングは難しいかもしれません」と五十嵐さん。そこで人工ビーチから湾内へと移動し、改めてシーウォッチングを楽しむことに。湾内は海水の透明度が高く波も穏やかなので、観察にはもってこいだという。「波動に身を任せながらゆゆらゆと、クラゲになった気分で海と、自然と、一体化します。それから太陽に向かってグーンとひと伸び、深呼吸してください」の掛け声が。波に揺られながら空に向かって体を思いっきり伸ばし、胸を開く。陸上とは異なる開放感がつくりばメンバーを包み込む。そして覗いたカヤックの底でははさまざまな魚たちが自由自在に泳ぎまわり
「あ、これ小さいフグ、ハコフグかな。あっちの群れはアジかな」とまるで天然の水族館。「何時間でも見ていられる」とリラックスした時間が流れていた。

透明ボディのカヤックに座りながら海をのぞいてみる
オールの扱いに慣れたら湾内へ。弁天島に立つ灯台が美しい
夢中でパドリングをしながらも、透明度の高い海のなかで魚たちがおよく姿を発見
カヤックで魚たちを追いかける。旋回もサマになってきた

 

マリンアクティビティ
SUPも体験

 山形県内でシーカヤック体験ができるのは、現在、鶴岡市鼠ケ関だけ。海と一体化するという貴重な体験をしたつくりばメンバーは、せっかくだからと次にチャレンジしたのは、最近話題になっているSUP(サップ)だ。SUPとはスタンドアップパドルボードの略称で、サーフボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進むアクティビティのこと。鼠ヶ関は波が穏やかな日が多いため、海面に立つという非日常体験を楽しむには絶好のエリアなのだとか。こちらはねずがせきビーチを会場に、陸上と浅瀬でしっかりレクチャーを受けてからトライ。「ボードが安定しているので、思っていたよりも難なく立てた」というだけあって、あっという間に海の上をスイスイと自在に歩けるように。潮風や潮騒をカラダ全体に感じながら、灯台と弁天島の美景観を満喫していた。

鼠ヶ関の玉砂利ビーチ、波打ち際からSUPチャレンジ
まずは膝立ちし、浅瀬から沖合へボードを進める

 最後につくりばプロジェクトメンバーに感想を尋ねたところ「陸上にはない面白さ、海水浴だけじゃない海の楽しみかたを知れたのは収穫でした」「今度は家族を連れてきたいですね。夏以外でも楽しめそう」と大満足の様子。「オモシロそう!」と心が動いたときが新しい冒険への扉を開くチャンス。大人のいまこそ好奇心を育てて、人生をもっと謳歌しよう。

海の上に立つ不思議な感覚。初めは足元に気をとられるが、慣れると景色を楽しむ余裕も


 


  • 紹介スポットデータ
    特定非営利活動法人 自然体験温海コーディネットによる
    「鼠ケ関クリアくらげカヤック&ウミのネイチャレング」
    鶴岡市小国字沢田51(楯山荘内)
    TEL:050-5848-7946
  • 体験実施可能日

    4〜10月の月・火・水・金・土・日
    10:00、11:20、13:00、14:20、15:30

  • 利用料金

    4,950円

    (料金に含まれるものはシーカヤック一式・ライフジャケットレンタル料、ガイド料、傷害保険料)
    ※対象年齢6歳以上
    ※申込みは2名以上、同時間でのくらげカヤック体験は最大4名まで。
    ※前日16:00までに要申し込み。
    ※小雨決行、波風が強い場合は中止(当日判断)

  • 持ち物
    着替え(下着含む)、替えの靴
  • 服装

    水中でも脱げない踵のあるサンダル(マリンシューズ推奨)、濡れてもいい服装

 

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