PLAY REPORT

実際に行われた趣味・遊びのレポートをお伝えいたします。

2022年01月29日

#006「スノーモービル」体験

西蔵王高原に轟くモーター音にテンションMAX!
スノーモービルで雪原を疾走!

 

いよいよ本格的なウインタースポーツシーズンが到来。
山形市内屈指のアウトドアフィールド「西蔵王高原」でこの時期しか楽しめないスノーモービル体験へ、いざ。

 

雪国山形ならではのモータースポーツ人気のスノーアクティビティにチャレンジ

 大人が本気で遊び、本気で楽しむコトをコンセプトにさまざまなチャレンジを続けている「つくりばプロジェクト」。冬真っ只中のシーズンにメンバーが挑むのは、ご存知スノーモービル。スノーモービルは一般車での侵入が困難な積雪地帯を思いのまま滑走できるスノーアクティビティとして幅広く人気がある乗り物だが、意外にも体験メンバー全員が初めて乗るとのこと。陸路は専業よろしくお手のものとはいえ、積雪地帯を走る今回は、山形県内でもっとも長くスノーモービルスクールを運営している「西蔵王高原スノーモービルスクール」へお邪魔し、基本的な講習を受けからのスタートとなった。

レクチャー。ロッジ三百坊のなかでDVDを視聴しながら座学。

 

 

風を受けながら白銀の大自然のなかへ飛び出そう

 講師を務めてくれるのはスクールの校長兼「ログハウス三百坊」のオーナーである神保藤喜雄さんと、同スクールのインストラクター横山秀弥さん。
「山形在住の皆さんだから雪には慣れていると思いますが、今日はめいいっぱいスノーモービルと戯れてていってください」と神保さん。乗車する前にまずは参加者全員がビデオを視聴しながら座学講習を受ける。そのうえでスノーモービルの特徴や運転前点検、大まかな乗りかたなどを学びイメージトレーニングする。
「オートバイ・スクーター、いわゆる原付自転車と同様に、ハンドル・アクセル・ブレーキの操作で運転します。今回は雪原や林道などを走りますが、専用のライセンスなどは必要ありません。スノーモービルは国土交通省からナンバープレートの取得が許可されていないので一般道・公道を走ることができず、許可を得た山道や林道、私有地で走行します」のだそう。 

動かし方

 

乗るときに気をつけることは3つ。それを胸にいざライドオン!

 30分ほどの座学を終えると、ヘルメットやグローブなどの装備を整え、いよいよ雪原へ。ロッジ前の広場にはヤマハ発動機製のスノーモービルがずらりと並び、これから走行練習をする平面コースが用意されていた。神保校長が「まず一番初めに機体を持ち上げて雪上からしっかり離れるか確認してください。地面に凍って張り付いていることもあり、そのまま発進すると大変危険です。ハンドルがしっかり動くかどうかも確認してください」と声を放った。「次にシートに跨ったら、下ではなく進行方向を見て走ってください。その際の姿勢はすぐに立ちあがれるポジションで、膝をしっかり締めて乗ることがポイントです」と続ける。

スタート
最初は慎重に、スノーモービルの動きを確かながら走らせる。


 次々と雪山にこだまするエンジン音が重なり、参加メンバーの表情には緊張と高揚感が表れはじめた。まずは神保校長がお手本として雪しぶきを上げながらスタート。独特な燃料の匂いが漂いバババーッというエンジン音が鳴り響く。左回りの周回コースを一気に回って戻ってくると、すぐさまもう一周。雪道のデコボコに合わせてスノーモービルが跳ねても神保校長の体は瞬時にそれらを吸収し、しなやかな動きでコースを駆ける。前部左右にはスキー、後部にはトラックベルトが装備された構造のスノーモービルが、まるで生き物のように雪の上を走っている。
 つくりばメンバーたちも一人ずつ順番に、神保校長が先陣を切った道をなぞりながら雪原へ飛び出していく。
「うわ、結構力強い。すぐにスピードが出ますね」とつくりばメンバーが話すと「スノーモービルはゆっくり走るのが苦手です。だから直線はエンジン全開で。でもカーブではしっかり速度を落すことが大切です。直線で50kmぐらいのスピードが出せたらいいでしょう」と横山さんがアドバイス。そのアドバイスを受けながら周回コース、8の字走行、スラローム、トラバース、急斜面走行とステップアップしながら運転テクニックを学んでいく。
「今回は男性だけの参加ですが、女性ももちろん乗れますよ。むしろバイクなどの運転経験があまり多くない女性のほうが、運転にクセがないためかすんなり上達することもあります」と話す神保校長。「カーディーラーの皆さん、さすがモーターで動く乗り物には抵抗ないみたいで覚えが早いですね」とも。練習中一人ひとりに目配りし「目線を上げて」や「膝、脇を締めて」と声がけは怠らない。

5週ほど回った頃には全員周回スピードがぐんと上がってきた。

 

斜面を走るトラバースも繰り返し練習する。大胆にサイドに重心を置いて走るテクニックも習得。
神保校長の華麗なジャンプ。神保校長は1990年に山形県内初のスノーモービルインストラクターに就任した経歴を持つ。

 

 

スノーモービルでしか行けない白銀の絶景ツアー

 体験開始からここまでおよそ1時間。基本の運転技術を学んだところで、ついに初心者講習の仕上げとなる林道コースツアーへと出発することに。雪のない季節は西蔵王高原の駐車場として使われている場所から、横山インストラクターの先導で道なき道を進んでいく。丘の斜面を駆け抜け、木々の合間を抜け、普段は立ち入れない白銀の西蔵王を満喫できるのは、スノーモービルツアーの醍醐味だ。取材したこの日は晴天に恵まれ、頰に当たる山風はキリキリと冷たくも、澄んだ空気のもと視界は晴れ渡っていた。

 15分ほど走らせ辿り着いた高原の丘の上からは、眼下に山形と上山市内が広がっている。西方の山脈までくっきりと眺むことができたこの日は「つくりばプロジェクト」に対するご褒美か、まさに絶景が広がっていた。
「景色最高! めっちゃ爽快でした」「いやー楽しかった。またすぐに乗りに来てもいいですか?」
 ロッジに戻ってきたつくりばメンバーたちは、皆一様に興奮冷めやらぬ面持ちで感想を話してくれた。紅潮した頰は寒さのせいではなく、何かを学び、心が動いた証だろう。山形をステージに大人が本気で遊べるフィールドは、思っているよりまだまだたくさんあるのかもしれない。

 

山形と上山市内を見下ろす丘の上で「つくりばプロジェクト」スノーモービル編の記念写真

 


 

  • 店舗データ
    西蔵王高原スノーモビルスクール
    山形県山形市土坂376-15
    TEL:023-633-3555  FAX:023-631-3637
    体験料/一般初心者講習7,000円(1時間30分)
    ※スノーモビルに乗って、基本の動作や操作を学びます。簡単なスラロームやトラバース等も体験します。
    HP→http://300bou.yamagata.jp/snowmobile/

 

 

◎開校案内
期間/12月末〜3月末 定休/毎週火曜 受付/10:00~16:00
取得可能ライセンス/西蔵王高原スノーモビルスクール認定・スノーモビルライセンス(A級・B級・C級)。

 

◎準備に必要なもの
・ゴーグルまたはサングラス、スキーウエア、スキーグローブ、防寒タイプの長靴、着替え

 

◎レンタルするもの
スノーモービル、ヘルメット(バイク用のものがあれば持参も可)

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