この記事は CRG Customize Factory が取材しました。
〒990-0834 山形市清住町2丁目6-23
(事業内容:旧車レストアおよびメンテナンス整備事業、カーコーティング)
電話番号:023-643-1911
きっとお婆ちゃんも食べていた?
昭和47年創業の
2021年10月8日 記事公開
山形トヨタ 清住店 長岡
お店の方と話したことはありませんでしたが、プリンセスさんにはよく通っています。本日の取材では、お店の歴史やパンのことなど、気になっていたことを詳しく聞いてみたいと思います。
菓子パンから惣菜パンまで
今回の【名店セレクション】では、ヨーロッパを思わせる佇まいの人気パン店『プリンセス』さんを紹介します。以前は文翔館の近くで長くお店を構えられ、街に溶け込むようなモダンでクラシックなその佇まいを、記憶されている読者の方も多いのでは。2017年末に現在の場所へ移転された後は、土地柄か、客層こそ少し変わったものの人気は変わらず。取材時も、ひっきりなしにお客様が出入りされていました。当日お話してくださったのは同店の三代目である岩田拓海さん。聞けばお爺さまがお店を立ち上げたのは昭和47年のこと。半世紀ほどの歴史があることをはじめて知り、取材冒頭から驚いてしまいました。
現在店頭には、初代が考案した菓子パンから、お父さまや拓海さんが開発した惣菜パンなどが所狭しと並びます。その数、常時70種類と言いますから、選ぶ楽しさも魅力のひとつなのかも知れません。また、お店の一角にはイートインスペースが設けられ、こちらで食事される方も多いそうです。現在はコロナの影響もあり、不定期で開放しているとのことですが、居心地の良い空間でパンとコーヒーを楽しめるよう、コロナが収束する日が早く来ることを祈るばかりです。
ところで実は拓海さん、もともとはお店を継ぐつもりではなかったとのこと。しかしお爺さんをはじめお父さまも、はたまたおじさまも、皆パンづくりを仕事にされていることから、次第にパン屋の道へ惹かれていったそう。そして大学卒業後は都内のベーカリーへ就職し、数年間の修行を経て山形市へUターン。現在はお父さまと二人三脚で、早朝からパンづくりに向き合っています。目指すのは、時代が変わろうと老若男女に愛される街のパン屋。パン一族に生まれた拓海さんのチャレンジは、まだ始まったばかりのようです。
取材中、試食させていただいたのは一番人気の菓子パン「エンゼルクリーム」。サクッとしたデニッシュ生地のなかには、生クリームと合わせたカスタードがたっぷり!ボリューム満点ですが、甘さ控えめでいくらでも食べられそう。同じく、デニッシュ生地にマロンクリームと生クリームを詰め込んだ「フラワーモンブラン」も定番の人気商品で、この2つのパンはお店の名物として、幅広い世代から親しまれているとのことでした。
ふいにお店の壁に目をやると、そこには愛らしい紙袋が額に入れられて3つ並んでいました。真ん中のひときわレトロなパッケージはお爺さま、向かって左側がお父さま、右側が拓海さん世代。それぞれの代ごとに少しずつデザインを変えながら、それでも変わらないイラストとロゴの文字は、まるでプリンセスさん自身のように感じられました。拓海さんも、徐々に自分の色を出しながらも、昔からあるプリンセスのパンをつくり続け、以前の店舗のように街に溶け込んだお店にしていきたいと考えているようです。
取材を通して、代替わりしても変わらないプリンセスさんの姿勢を学ぶことができました。そしてまだ30歳になったばかりの拓海さんのこれからに期待も膨らみます。私としては今度お店に寄ったとき、新しいパンがあったら買ってみようと思います。それはきっと拓海さんが手がけた、新作なのかも知れませんから。本日は忙しいところ取材へご協力いただき、ありがとうございました。
MENU
※2021年9月現在のものです
赤ワインで煮込んだプラムとローストしたくるみの食感が楽しいパンサンド。ちょっと大人向けな味わいの、拓海さんの自信作。
さくさくのクッキー生地と、しっとりとしたパン生地で人気。お子様のおやつにぴったりです。
素朴な甘さのさつまいもフィリングを詰め込んだ楕円型のパン。カカオパウダーをまとった姿は、まさにさつまいも。
スパイスの香りがたまらない、山形牛を使ったプリンセスの人気惣菜パン。軽い食事としてもおすすめです。
お店へのアクセス
Princess(プリンセス)
〒990-0834 山形市清住町2丁目6-23
(事業内容:旧車レストアおよびメンテナンス整備事業、カーコーティング)
電話番号:023-643-1911
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