この記事は 本社 が取材しました。
〒990-2441 山形市南一番町11-16
電話番号:023-623-1911
2024年10月23日 記事掲載
(情報は取材時のものです。詳細はお店にお問い合わせください。)
熊野大社に行くたび、必ず立ち寄るのが『icho cafe』さんです。最初は「ちょっと休憩しようかな」と気軽に入ったのですが、思わずびっくり!ケーキがとても美味しかったんです。失礼ながら「こんなに美味しいなんて!」と驚いてしまいました。今日は、そんな美味しさの秘密も聞いてみたいと思います。
今回の【名店セレクション】では、熊野大社の参道入口にある『icho cafe』さんをご紹介します。境内の御神木である大イチョウのすぐ隣にあり、熊野大社を訪れた多くの方が足を止める場所になっています。もともとはお土産や駄菓子などを売っていた小さな売店でした。しばらく空き家となっていたところを、地元の有志の方々が協力してカフェとして生まれ変わりました。オープンしたのは2015年2月。それ以来、観光客や地元の方々に愛されるカフェとして人気を集めています。今回は店長の槙さんにお話を伺いました。
熊野大社は、山形県南陽市にある歴史的な神社です。「東北の伊勢」とも称されており、縁結びや商売繁盛などのご利益があるとされています。その創建は約1200年前にさかのぼり、熊野信仰の重要な拠点として多くの人々が訪れます。この神社の本殿の裏には、三羽のウサギが隠されているとされており、見つけると幸運が訪れると言われています。ウサギは繁栄や飛躍の象徴として大切にされ、参拝者はこの「隠れウサギ」を探すのも楽しみの一つです。
『icho cafe』さんを初めて訪れる方は、参拝の合間に「ちょっとコーヒーでも」と、気軽に立ち寄られることが多いようです。ところが、メニューを見てみると、ランチやスイーツなど思わず目を引く魅力的なメニューが豊富に揃っています。実は、店長の槙さんはパンやお菓子作りの基本をしっかり学び、さらに有名店でパティシエールとしてのキャリアを積んだプロフェッショナルでした。そんな槙さんが手がけるスイーツやランチは、どれも丁寧に作られ、その味わいは一度食べたら忘れられないほどです。美味しいのも納得です。
私も以前訪れた際、ケーキの美味しさに驚いたことをよく覚えています。観光地のカフェというと、軽い休憩スポットを想像しがちですが、『icho cafe』さんは、しっかりとした料理やスイーツが楽しめる、まさに隠れた名店です。
それでは、人気のメニューを紹介していきたいと思います。まずは、洒落たネーミングの「神社エール」。生姜とレモンと、南陽市「板垣養蜂園」さんのハチミツを煮込んだ自家シロップを使用したジンジャエールです。濃厚だけど、ちょっと甘くて後味はサッパリ。とてもいい花の香りがするのは、ハチミツでしょうか。“縁結び”のご利益がありそうな気がします。『icho cafe』さんに来たらぜひ飲んでいただきたい一品です。
本日のスムージーは、取材した9月は「南陽市青木さんのシャインマスカットのスムージー」でした。南陽市のシャインマスカット品評会で最優秀賞、山形県知事賞を受賞したシャインマスカットを約18粒も使った贅沢なスムージーです。シャインマスカットはいったん凍らせてから皮ごとミキサーにかけます。葡萄は皮に旨味と栄養が詰まっているのだそうです。とってもナチュラルな甘さで、すっごく美味しかった。
時期により、さくらんぼやラフランス、かぼちゃ、おかひじき(!)のスムージーもあるそうです。おかひじきは南陽市が発祥を言われていますね。
気まぐれケーキは、かぼちゃのタルトでした。その名の通り、気まぐれでケーキの内容が変わります。日によっては数種類から選ぶこともできるようです。いただいたかぼちゃのタルトは、しっかりかぼちゃの味がする、とっても美味しいタルトでした。きび砂糖を使うことでまろやかな甘さになり、かぼちゃの風味をより引き立てるのだとか。
『icho cafe』さんのインスタを見ると、「絶対食べてみたい!」とだれでも思うのがこの「結(ゆわい)うさぎ」でしょう。熊野大社の三羽のうさぎをモチーフにした、なんともかわいいスイーツです。写真は秋バージョンで、タイトルは「結うさぎ~黄色い絨毯~」。イチョウの葉が地面一面を黄色に埋め尽くす様子は、米沢産紅花たまごをたっぷり使ったスポンジを散らしています。うさぎはプリプリに仕上げたムースで中には紫芋のペーストが入っています。うさぎは二羽?と思う方もいらっしゃいますが、実はもう一羽はどこかに隠れています。遊び心も忘れてはいません。テーマは季節により変わります。
平日、1日10食限定ですので、タイミングが合えばぜひ見た目も味も楽しんでみてください。
夏期限定で、かき氷もあります。今日は「紅茶くりぃむ」をいただきました。ダージリン茶葉のシロップに、生クリームをシナモンがのっています。ダージリン味のかき氷、初めていただきます。甘過ぎない大人のかき氷です。お子様用に、ちびっこかき氷もあります。
熊野大社には、地元はもちろん、県外からも多くの参拝者が訪れます。特に、年末年始の初詣や夏休み、「南陽菊まつり」の時期には多くの参拝者で賑わいます。そして、もう一つの見どころが、境内にそびえ立つ大イチョウです。この御神木は、毎年11月中旬になると見事に黄色に色づきます。
熊野大社を参拝した後は、『icho cafe』さんで美味しいコーヒーとスイーツを楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごしてみませんか。槙さん、今日はお忙しいところありがとうございました。
MENU
(価格は2024年9月現在のものです)
ランチセット ドリンク付き1,400円、単品1,000円
・はちみつドライカレー
・麓の芳醇パスタ(酒粕ナポリタン)
ふわふわフレンチトースト 700円※生クリーム増量+100円
ホットコーヒー【結ブレンド】 550円
こだわりホットココア 600円
あずきルイボスティー 450円他
お店へのアクセス
icho cafe(イチョウカフェ)
〒990-2441 山形市南一番町11-16
電話番号:023-623-1911
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