この記事は 南陽店 が取材しました。
〒999-2211 南陽市赤湯川尻3028-1
電話番号:0238-43-6711
https://ytj.jp/yorimichi/shop/230
悲しいこと、つらいことをやわらげ
うれしいことは倍増できるお菓子を
2024年9月6日 記事内容を最新化
2021年3月2日 記事公開
山形トヨタ 南陽店 店長 丹野
4月に赴任しました。実は南陽出身ですが、大学からずっと山形市。ゆかりの地に来ることができて良かった。知っているお店は少ないですが、じっくり御付き合いしていきたいです。
山形トヨタ 南陽店 吉野
店舗で行っているワークショップに、六味庵さんの特製シフォンケーキをお出ししています。おいしくて、素材にこだわってつくっているから子育て中のお母さんたちに大人気。
「六味庵のお菓子は何を食べてもおいしい」
お客様の言葉を力に。
今月の『名店セレクション』は山形トヨタ南陽店の丹野と吉野が「六味庵(むつみあん)」さんを取材しました。お餅や紅白まんじゅうなどの祝い物、つの巻き(笹の葉で巻いたゆべし)、味噌もちなどの郷土菓子、日常で食べる和・洋菓子と幅広く商品をそろえ、街の人々の暮らしに寄り添ってきたお菓子屋さんです。
偶数月の15日、山形銀行南陽支店の前には、搗きたての餅でつくったあんこ餅、なっとう餅、蒸かしたてのおこわなどが並びます。昔ながらのなつかしい味わいのラインナップに、六味庵の人気お菓子も顔を出しています。恒例となっている「年金交付日」の出張販売風景です。「椚塚に移転する前、この地に店があったというご縁から、12年以上続いている行事です」と六味庵四代目・菅野幹大さんが教えてくれました。
創業から60年以上という六味庵。店名の由来は「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「塩味」という「五味」に、うま味を加え、たくさんのお客様に様々な味わいをという思いが込められています。三代目の菅野秀昭さんはこの六味に「人情味」を加え、「出来たて」「搗きたて」「揚げたて」にこだわり、「手塩菓子」と称し、我が子のようにひとつひとつに愛情を注ぎ込んできました。
「できるだけ地元産の米や果物を使い、添加物や着色量を極力抑え、小さい子供でも安心して、食べられるものを」という考えも秀昭さんのもの。また、「赤湯という温泉地で商売をさせていただいている。地元に役に立つ物を」という思いから、地元にちなんだ「湯上りまんじゅう」や、南陽市の特産品であるぶどうなどを使った商品、市の木である桜などがパッケージにデザインされています。
つの巻きなどの郷土菓子もお客様に熱望されている商品です。つの巻きは笹の葉でゆべしを包んだ、山形県置賜地方の素朴な菓子。以前は各家庭でつくられていましたが、家族が減り、手づくりする家も少なくなってきました。六味庵のつの巻きは、先代から受けついだクルミとゴマを練り込んだ味噌仕立て。素朴でなつかしい味わいを求め、近隣のお客様が来店されるそうです。
その為、手間はかかりますが、子や孫の世代に伝えることも使命のひとつと思い、心を込めて作っているとのことでした。
「六味庵さんのかぼちゃまんじゅうが、昨年の10月ヤフーのタップニュースになったんです」と吉野。かぼちゃまんじゅうは、餡がカスタードクリームのように柔らかいのが特徴。そのやわらかさのため、時々皮が破れてしまいます。10個つくれば10個成功するのが、その日は蒸し上がったまんじゅう、約40個がやぶれてしまっていました。幹大さんの妻様が、破れたまんじゅうに黒ゴマで目をつけたところ、かわいらしい表情のハロウィンのかぼちゃ(ジャック オウ ランタン)のように仕上がったのです。リメイクされたまんじゅうはなんと完売!それどころか、今も「あのまんじゅうが欲しい」とお客様が来店されるほどの人気商品になりました。(かぼちゃまんじゅうは季節商品。この秋の登場までお待ちください!)
「昨年はコロナウィルスの影響でイベントが減りましたが、紅白まんじゅうなどの注文をいただいたりし、和菓子の力が見直されていると感じます。お客様から『お宅のお菓子は何を食べてもおいしいね』といっていただけるは本当にうれしい。お菓子でうれしいことが大きくなり、かなしいとき、つらいときに心をちょっとやわらげてさしあげることができる。どんなときに食べてもおいしいお菓子がつくれるよう精進してまいります」と4代目・幹大さんは締めくくってくれました。
おすすめ商品
ちびかり 8個450円
小さいまんじゅうのように見えて、予想以上にカリカリのあげまんじゅう。中のコシあんがとろってと溶け出し、おいしい。2個3個と食べたくなる。
ばリンとう80g 500円、1枚140円
職人が一枚一枚丁寧に延ばすことで、特徴的な食感を生み出す「ぱりんとう」。ごまの香ばしさが癖になるおいしさで、これも人気です。
どら焼き 160円
先代から受け継いだ昔ながらの手焼きにこだわり、一枚一枚丁寧に返しながら、ふっくらしっとり焼き上げています。あずきのほか、季節の旬の食材や職人厳選の素材を練り込んだ、オリジナルの餡も登場します。
お店へのアクセス
六味庵
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〒999-2211 南陽市赤湯川尻3028-1
電話番号:0238-43-6711
https://ytj.jp/yorimichi/shop/230
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