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名店♥セレクションって？

山形の隠れた名店やおすすめスポットを紹介する名店♥セレクション。
山形トヨタスタッフが、女性やママの視点から選んだ山形の名店をご紹介します。
お家の近くやいつものあの道にも、実は隠れた名店があるかもしれません。

ヨガインストラクターの顔も持つ店主が
身体に優しい素材を厳選して手作りする焼き菓子
ごめんなさい、
どの商品もこだわりがあり過ぎて書き切れませんでした🙇

2024年8月30日記事公開

店主　藤橋月美さん

今回の【名店セレクション】では、村山市にある可愛らしい焼き菓子店『月の世界』さんをご紹介します。住宅街の中に佇む真っ白な建物が特徴で、羽の生えたユニークな猫の看板が目印です。

オーナーの藤橋さんは、洋菓子店、カフェ、レストラン、BARなど様々な飲食店で経験を積み、地元に戻ってきました。2024年4月にオープンしたばかりのこのお店を始めた理由は、「スコーンやマフィンなどの焼き菓子を食べたいと思っても、売っているところがなく、原材料を見るとなおさら買いたいと思えるものになかなか出会えないから。」と語っています。
「さらに言えば、大好きなコーヒーを飲みながら、大好きなものを食べてゆっくりできる場所の少ないので、そういった場所を提供出来たらという思いで作りました。」との事です。
そのこだわりは、どの焼き菓子にも表れています。それでは、藤橋さんに詳しいお話を伺ってみましょう。

実は、藤橋さんにはもう一つの顔があります。それは、ヨガインストラクターとしての活動です。『月の世界』さんの営業日は土・日・月・火曜日で、水・木・金曜日はヨガ教室を開催しています。お店が忙しくなる中、空いた時間には焼き菓子の仕込みを行っているそうです。

藤橋さんは、ヨガを教えることと自分自身もヨガを続けることが、焼き菓子作りに大きな影響を与えているといいます。その影響は、特に素材選びへのこだわりに表れています。卵はストレスの少ない平飼いの卵を使用し、油脂にはトランス脂肪酸が多く含まれるマーガリンやショートニングを避け、バターや素材の旨味や香りを引き立てる太白胡麻油やバターのみを使用しています。「身体や地球に優しい美味しさを目指しています」と藤橋さんは笑顔で話してくれました。

『月の世界』さんで取り扱っているのは、スコーン、マフィン、シフォンケーキ、ベイクドチーズケーキ、プリン、焼き菓子など、多彩なラインアップです。朝一番でほとんどの商品が並び、特にスコーンとマフィンは焼きたてを提供するため、オープン直前に焼き上がるよう工夫されています。

スコーンは生地のこね方、焼き方、温度管理が難しいお菓子ですが、藤橋さんのこだわりは格別です。生地を冷蔵庫で寝かせるだけでなく、小麦粉の段階から冷やしておくという徹底ぶり。「プレーン、トリプルベリー、ダブルチョコアーモンドなど、たくさんの種類を用意しています。それぞれの“サクふわ”食感を楽しんでください」と、にっこり微笑みながら話してくれました。

逆に、マフィンは温度が低いとバターが固まってしまうため、常温で作業をします。さらに、種類ごとに作り方が異なるためとても手間がかかります。

「王様のマフィン」は、三層構造のどっしり系マフィンです。ベースの生地の他に、真ん中にはアーモンドクリーム生地、そして上部のきのこ形の部分にはカリカリ食感のクランブル生地がのせられています。お客様に「これまで食べたことのあるマフィンの中でも、これは特別に美味しい！」と言われた時は、藤橋さんもとてもうれしかったそうです。

「チョコマニアのマフィン」は、藤橋さん自身がチョコ好きなため、趣味的に凝りに凝った一品です。生地にはたっぷりのココアを使用し、真ん中には生チョコを入れ、他にホワイトチョコとダークチョコを贅沢に使っています。素材の特性上、夏期はお休みになるそうです。

次に紹介するのはシフォンケーキです。「パサパサしたシフォンケーキが嫌い」という藤橋さんのこだわりから、水分量を限界まで上げて作られています。そのため、しっとりふわふわの食感に仕上がっています。太白胡麻油を使用することで、酸化しにくく水分保持力が高まり、さらにふわふわになるそうです。ちなみに、胡麻の風味や味はまったく感じません。

ベイクドチーズケーキは、底の部分に全粒粉を使用しているためザクザク感があります。上の生地には小麦粉を一切使わず、さまざまなチーズを使用しているため、とても濃厚です。

猫さんクッキーは、生地にアーモンドの粉を加えているためサクサクの食感です。さまざまな模様が描かれており、当初は限定品として販売されていましたが、ファンが続々と増えたため、現在はレギュラー商品となりました。

最後に紹介してもらったのは、トリプルナッツのキャラメリゼです。「これも手作りです。生のナッツを仕入れて、ここでローストしています。香ばしさに加えキャラメリゼしているので、コーヒーによく合いますよ」と、藤橋さんはおすすめしてくれました。

焼き菓子の販売スペースはそれほど広くありませんが、一つ一つ手作りの愛情が詰まった商品が並んでいます。全てを紹介しきれないのが残念ですが、ぜひ村山市にお越しの際は『月の世界』さんに足を運んでみてください。季節により内容が変わるため、販売していない商品があるかもしれませんが、新しい商品もまた楽しみのひとつです。

店内にはカフェスペースもあり、コーヒーや紅茶と一緒に焼き菓子を楽しむことができます。