この記事は 天童店 が取材しました。
〒994-0016 天童市東久野本3-3-45
電話番号:023-654-1911
https://ytj.jp/yorimichi/shop/244
2025年8月26日 記事掲載
(情報は取材時のものです。詳細はお店にお問い合わせください。)
こめ油工房 さんまる 店長の高谷さん(右)、スタッフの大沼さん
今回の【名店セレクション】は、天童市で「こめ油」の製造・販売を行っている『三和油脂』さんのアンテナショップ、『こめ油工房 さんまる』さんをご紹介します。お店は『三和油脂』さん本社の道路向かいにあり、店内には「こめ油」関連の商品がところせましと並んでいます。
「こめ油」といえば、スーパーなどで見かける身近な商品ですが、それ以外の商品を詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。私もそんな一人でした。
今回取材で訪れると、予想以上の品ぞろえにびっくり。「こめ油」やソフトクリームだけでなく、日用品や雑貨まで並び、あれこれ聞きまくってしまうほどワクワクしてしまいました。ではまず、そもそも「こめ油」って何?というところから、店長の高谷さんにお話を伺いました。
「こめ油」と聞くと、普段食べているお米(白米)から油を搾って作るイメージがありますが、実際の原料は玄米の表皮と胚芽から取れる“米ぬか”です。精米するときに出る米ぬかを活用し、独自の製法で精製。ぬかやロウ分などの不要な成分を丁寧に取り除いて、上質な部分だけを抽出したのが「こめ油」なのです。
高谷さんによると、こめ油にはビタミンE、γ-オリザノール、トコトリエノール、植物ステロールなど、体にうれしい栄養素がたっぷり。クセのない上品な風味で酸化にも強く、揚げ物はカラッと軽い仕上がりになります。「揚げ物が油っぽくならず、家族からも“もっと作って”と言われます」という声も多く、健康志向のご家庭はもちろん、業務用やギフトにも好評だそうです。私も試し天ぷらを揚げてみたくなりました。
「こめ油」の製造過程で出る油以外の米ぬかは粉末に精製され、「ハイブレフ」という名前で販売されています。玄米に含まれる栄養素の約8割は米ぬかにあり、「ハイブレフ」なら手軽にその栄養を摂取可能。大さじ2杯で1日のビタミンB₁、B₆、ナイアシン、マグネシウムの約半分がとれるそうです。
使い方も簡単で、牛乳やスープ、ヨーグルト、味噌汁などにサッと加えるだけ。唐揚げの衣やハンバーグのタネ、お好み焼きの生地、お菓子づくりなどにも活用できます。私も取材後に購入し、子どもの朝食ヨーグルトに混ぜたら「香ばしくて美味しい」と喜んでいました。
「ハイブレフ」を試してみたい方にうれしいのが、店内入口近くで提供している無料の「米ぬか茶」。これは「ハイブレフ」をフライパンで煎りティーバッグに詰めたもので、優しいきな粉のような香り。煎ることで香ばしさが増し、口当たりもすっきり。温かくても冷やしても美味しくいただけます。
店内では「ハイブレフ」にチキンエキスを加えたクリームスープや、砂糖・小麦粉不使用でワンちゃんと一緒に食べられる「自然の甘みクッキー」も人気。愛犬と一緒におやつタイムなんて、ちょっと贅沢で幸せですよね。
『さんまる』さんで一番人気は、なんといってもソフトクリーム「ぶらんそふと」。乳製品との相性が抜群で、逆に栄養素が高いためソフトクリームの甘さは控えめにしているそうです。味は北海道ミルク、濃厚ショコラ、ミックスの3種類。子どもと一緒に食べても罪悪感が少なく、私も取材中にペロリといただいてしまいました。
「お芋のパフェ」もおすすめ。サクサクのコーンフレークに「ぶらんそふと」とさつまいもソース、紫芋のモンブランソース、マッシュさつまいも、パリパリ芋チップスを贅沢にトッピング。芋チップスはもちろん「こめ油」で揚げたものです。お芋好きなら必食です。
カウンターには、「こめ油」で揚げたお惣菜が並ぶホットショーケースがあり、夕方になると主婦の方が次々と来店します。人気はメンチカツ、かぼちゃコロッケ、チーズフォンデュサンドコロッケなど。「こめ油」ならではの軽やかな揚げ上がりで、夕食の一品やお弁当にもぴったり。忙しい日のお助けメニューになりそうです。
こめ油の製造では、食用にならないロウ分(ライスワックス)も抽出されます。『三和油脂』さんではこれも大切な資源として活用。『さんまる』さんでも関連商品が販売されています。
「こめ油石鹸」は香料や防腐剤を使わず、肌にも環境にもやさしい製品。敏感肌の方や赤ちゃんにも安心です。
「メンテナンスゲル」は皮製品や木製家具のツヤ出しに最適で、口に入っても安全な成分ですが…もちろん食べないでくださいね。
さらに、テレビでも紹介された話題のクレヨン「キットパス」も。ガラスや鏡に描けて水でサッと消せるので、子どものお絵描きにぴったり。レギュラーサイズの「ミディアム」の他に、手が汚れにくいホルダータイプ、折れにくい太いサイズ、お風呂で描ける「forbath」などがあります。お米由来で安心して使えます。サイズや用途も豊富で、プレゼントにもおすすめです。
食べ物や飲み物だけかと思いきや、クレヨンまで販売している『さんまる』さん。思っていた以上に幅広い商品展開で、取材中もワクワクしっぱなしでした。「もっとたくさんの人に知ってほしい」というのが素直な感想です。
最後に、高谷さんから「これからもいろんな商品を開発していく予定です」とメッセージをいただきました。これからも、いろんな商品が登場するのを楽しみにしています。高谷さん、本日はありがとうございました。
追記)
原稿ができたところで、新商品のニュースが届きました。大人気のジェラート専門店『COZAB GELATO』さんとのコラボ商品、「こめココジェラート」が発売になったようです。アレルゲン28品目を使用していないジェラートなので、食物アレルギーをお持ちの方にはうれしい商品ですね。カカオの濃厚な風味が味わえるクリーミーなチョコ味と、すっきりした甘さとほのかなミルク感が感じられるバニラ味の2種類。これからも『さんまる』さんから目が離せません。
MENU(※価格は2025年6月現在)
・ぶらんそふと(北海道ミルク、濃厚ショコラ、ミックス) 350円
・こめココジェラート(バニラ、ココアジェラートチョコ) 450円
アレルゲン28品目不使用。『COZAB GELATO』さんとのコラボ商品
・米沢牛コロッケ 270円
・こめ油で揚げた絶品唐揚げ(1パック6個) 500円
・こめ油やさんのこだわりシフォン 1,080円
「こめ油」で揚げたパンには、「ハイブレフ」を混ぜたきな粉、ココアを振りかけています。土日限定になります。
・国産米油だけで揚げたポテトチップス 210円
ジャガイモ、塩、こめ油だけで作られたポテトチップス。製造販売は北海道の会社ですが、北海道産の米ぬかを『三和油脂』さんで精油して納めています。
・メンテナンスゲル 30㎖550円、100㎖1,380円、1000㎖7,480円 他
お店へのアクセス
こめ油工房 さんまる
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〒994-0016 天童市東久野本3-3-45
電話番号:023-654-1911
https://ytj.jp/yorimichi/shop/244
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