【マッシュルームスタンド舟形】生産から提供までマッシュルームの美味しさ伝える舟形町のレストラン | 山形♥名店セレクション

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生産から提供まで

マッシュルームの美味しさ伝える

舟形町のレストラン

2021年6月9日記事公開

山形トヨタ　新庄店　佐々木

今日の取材先は、舟形町で栽培される“マッシュルーム”に特化したレストラン。行列時には2時間待ちになるほど評判で、私もなかなか訪問できずにおりました。今回の取材ではお店の人気の秘密を探ってみたいと思います。

焼きたてピザが一番人気!

マッシュルームが主役の料理たちに

思わずほほが緩みます

今回の【名店セレクション】は、マッシュルームに特化した料理を提供するレストラン『マッシュルームスタンド舟形』さんを取材しました。

こちらはマッシュルームの無農薬栽培を手がける農場『舟形マッシュルーム』さんが、その味わいと魅力を多くの人に伝えたいという思いからはじめたお店で、2017年のオープン以来、ユニークなスタイルと美味しい料理が話題を呼び、今では県内外のお客様で賑わう人気店となっています。

当日は舟形マッシュルームの長澤専務、そして同店の庄司シェフに、お店のことや料理についてお話を伺いました。

当日、長澤専務からはじめに案内されたのは、マッシュルームを栽培する「菌舎」。そこには培地一面にマッシュルームが生い茂る、見たこともないような不思議な風景が広がっていました。

長澤専務は、マッシュルームなどキノコの栽培が、主に冬季間の収入源に乏しい豪雪地帯の農村で、半世紀以上前から行われてきたという歴史についてや、美味しいマッシュルームづくりの難しさ、また、収穫後の培地を堆肥として地元の農家に還元しているという、循環型農業への取り組みについて話してくれました。
お店取材の前に、マッシュルーム栽培や企業としてのバックグラウンドを知れたことで、料理への期待がなおさら高まったのです。

店に戻ると庄司シェフが、自慢の料理を準備していてくれました。最初に提供されたのは、お店で一番人気のピザメニューの中から「マルゲリータ」。

「お客様はここにマッシュルームを求めてきてくれます。だからその期待に応えられるよう心がけています」と庄司シェフ。いずれの料理にもお店のコンセプトでもあるマッシュルームを使用し、その味わいを引き出せるよう調理しているのだそうです。

おどろいたのは店内での飲食では、山盛りのスライスマッシュルームが無料トッピングとして提供されているということ。ピザやパスタ、ハンバーガーなどに“追いマッシュ”することで味わいは一層深まるそうです。

実際に“追いマッシュ”して食べてみると、加熱により旨味が増したマッシュルームに、生マッシュルームのフレッシュな香りと食感が合わさることで、さらに芳醇な味わいと香りを感じることができました。

お店の料理は、あくまでマッシュルームの美味しさを伝えるために、ピザを含め3種類とシンプルな構成。どこまでも素材本来の味にこだわるお店だからできるスタイルだと、とても感心させられました。まさしくここは、企業名であり、特産品である舟形マッシュルームのコンセプトショップなのでしょう。

店舗では、スープにピクルス、パスタソースやカレーなど、自社開発したマッシュルームの加工品も購入することができます。

また、100g＝100円という破格での計り売りもしているので、この機会にマッシュルームを大量使いした料理に挑戦してはいかがでしょう。定番のアヒージョほか、農家さんの間では煮っころがしにして食べている方も多いようで、洋食だけではなく和食にマッシュルームを使用するのも、新しい味の発見に繋がるのかも知れませんね。

取材を通して、食べて美味しいのはもちろんのこと、その生産過程においては地域に雇用を生み出しているマッシュルームに、無限の可能性を感じました。