この記事は 山形店 が取材しました。
〒990-2441 山形市南一番町11-16
電話番号:023-622-1919
https://ytj.jp/yorimichi/shop/252
2025年3月26日 記事掲載
(情報は取材時のものです。詳細はお店にお問い合わせください。)
今回の【名店セレクション】は、山形市青田の住宅街にひっそりと佇む『もだんや』さんをご紹介します。ご主人は、飯塚町の老舗菓子店『かすり家本店』さんで修業を積み、2024年6月に独立。お餅とだんごの専門店をオープンしました。初めて訪れる方には少し分かりづらい場所にありますが、開店と同時にお客さんが訪れるほどの人気店です。「もちとだんご=もだんや」と覚えてくださいね。
お店で作られているのは、だんご、おはぎ、あんぴん餅、道明寺餅、赤飯など、昔ながらの素朴な和菓子(餅菓子)。でも、それぞれにご主人のこだわりや工夫が詰まっています。では、早速ご主人の伊藤さんにお話を伺っていきましょう。
小さい頃から甘いものが大好きで、趣味は喫茶店巡りだったという伊藤さん。10代の頃には県内のだんご屋さんをほとんど巡ったというから、筋金入りです。そんな伊藤さんが、就職先に和菓子の世界を選んだのは必然だったのかもしれません。仕事をしながら和菓子や餅菓子の奥深さを学び続け、それが今のお店にしっかり活かされています。
■大切にしていること
伊藤さんが特に大切にしているのは4つ。「手作りにこだわる」「添加物や酵素を使わない」「砂糖の使用量を控える」「伝統的な製法を守る」。この4つの軸を大切にしながら、さっそく看板メニューを紹介していきますね。
■まずは、だんご!
まずは、だんご。 だんごの主原料は上新粉(うるち米)。砂糖は一切加えていません。その日に販売する分だけを仕込むため、平日は約200本、週末は約300本ほど用意しているそうです。こだわりは、“もちもちしつつコシがある”食感。試行錯誤を重ねた結果、「蒸す」「つく」工程を工夫することで理想の固さに仕上げました。さらに、一本ずつ手作業で串に刺していきます。1玉約10g、1串には5玉。小ぶりなだんごを1串に多く重ねるのは、小さなお子さんでも食べやすいようにとの配慮からです。
■一番人気は「おしょうゆ」!
一番人気は「おしょうゆ」。この味だけは、串に刺してから軽く炙ります。醤油の香ばしさを引き立てるためです(これは、多くのだんご屋さんでも採用している手法ですね)。醬油餡には無添加の醬油を使用し、砂糖とハチミツで甘さのバランスを整えています。
■「ぬた」は村木沢地区の秘伝豆を使用
「ぬた」は、村木沢地区の秘伝豆を使用し、保存方法を工夫することで豆本来の風味を損なわないようにしています。
だんごは、注文を受けてからタレを絡めて提供するスタイル。大量に購入したい場合は、事前予約がおすすめです。
■おはぎは2種類!
おはぎは2種類。 写真の左上が「粒あんおはぎ」、左下が「有機雑穀おはぎ ぬた」です。おはぎは、もち米を炊いてつぶし、あんこやきな粉で包んだもの。砂糖の使用量を控えめにすることで、素材の味を引き立てています。「有機雑穀おはぎ」は、もち米に国産有機雑穀を加えて炊いたもので、独特の風味やプチプチした食感が楽しめます。ほかにも、醤油麹や季節限定で紫芋・抹茶などのバリエーションが登場します。
■あんぴん餅、知っていますか?
あんぴん餅は、もち米を蒸してついたもの。砂糖を加えたものが大福餅、加えないものがあんぴん餅です。写真の「苺あんぴん」は、こしあんで大粒の苺を包み、さらにあんぴん餅で包んだもの。苺のてっぺんがちょこっと出ているのが可愛らしいですね。もち生地・こしあん・苺のシンプルな組み合わせが楽しめます。
季節ごとに、よもぎあんぴん、シャインマスカットあんぴん、ラ・フランスあんぴんなども登場しますよ。
■「道明寺餅」は、苺で桜色を表現!
こちらは「道明寺餅」。関西で一般的な桜餅のことですね。もち米を蒸し、天日干ししてから砕いた「道明寺粉」を使用。中にはこしあんが入っています。着色料を使わず、生の苺を練り込むことでほんのり桜色に仕上げているのが特徴です。桜の葉の塩気が絶妙なアクセントになっています。こちらは期間限定販売です。
■素朴な味を大切にしたい
開店前から並ぶこともある人気店。定番のラインナップに加えて、季節ごとに旬の食材を使った新作が登場します。「お餅やだんご以外の商品を増やす予定は?」と聞いてみると、「挑戦したい気持ちはありますが、今の忙しさではなかなか難しくて」と伊藤さん。「でも、素朴な餅菓子の味を大切にしていきたいです。伝統の製法を守りながら、自分なりの工夫を加えていけたらと思っています」と、温かい笑顔。
伊藤さん、今日はお忙しいところありがとうございました。これからも、楽しみにしています!
MENU
(※内容は2025年2月現在)
だんご
おはぎ
・有機雑穀おはぎ 醤油麹 240円
あんぴん
・塩あんぴん 180円
餅
・道明寺餅(季節限定) 240円
・うぐいす餅(右) 240円 他
お店へのアクセス
もちとだんごの店 もだんや
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〒990-2441 山形市南一番町11-16
電話番号:023-622-1919
https://ytj.jp/yorimichi/shop/252
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