この記事は 新庄店 が取材しました。
〒996-0041 新庄市大字鳥越3821
電話番号:0233-22-6877
https://ytj.jp/yorimichi/shop/240
山形の美味しい果物と
フランス伝統菓子とのみごとなマリアージュ
開店と同時に行列ができる超人気店
2022年8月9日 記事公開
ばあちゃんの友達が「あったまりランド深堀」に行ったついでにクッキーを買ってきてくれました。これがすっごく美味しくて、すぐお店の名前を聞いちゃいました。それが『アンドメルシィ』さんの焼菓子との出会いです。お店に来るのは今日が初めてなので、しっかりレポートしたいと思います。
山形トヨタ 本社 三浦(右)
上司が『アンドメルシィ』さんのすっごいファンで、「いつ取材に行くの?」とずっと言われ続けていました。念願かなってやっと来ることができました、今日はすごく楽しみにしています。
美味しさの秘密は
果物へのこだわりと本場フランスの食材
甘さを抑えたオリジナル生クリームにありました!
今回の【名店セレクション】は、大石田町「あったまりランド深堀」の敷地内にある洋菓子店『アンドメルシィ』さんを紹介します。オープンは2019年11月。実は、直前の9月に大宮店がオープンしています。大宮店は、JR大宮駅構内の『エキュート大宮』の中にあります。新幹線の改札を出てすぐの場所なので、機会があればぜひのぞいてみてください。本店はここ大石田です。大石田と大宮をつないだのは、山形の果物でした。その理由も含め、さっそくお話しを伺いましょう。伺ったのは、顧問のアンドリエス・ドニスさんと代表の清水憲子さんです。
顧問のアンドリエスさんは北フランスの出身。約40年前にフランスの食の魅力を伝えるために来日しました。以来、有名百貨店はじめ全国に170店舗を展開するお店をプロデュースするなど長年“食”に携わってきました。大石田は清水さんの出身地。何回も訪れているうちに山形の果物の美味しさに魅了され、「いつかはここで自分のお店を持ちたい」と思うようになったそうです。
不安を抱えながらオープンに向けて準備を進めているなか「大丈夫、きっとやっていける」と確信したのは、地元の農家さんから理解してもらい、良質の果物を直接仕入れることができるようになってから。『エキュート大宮』にお店が出せるようになったのも、そんな“地方からの魅力発信”に共感してもらえたから。
県産の果物は、東根のりんご、庄内のメロン、だだちゃ豆、酒田の苺など約30カ所の農園さんと契約。例えば、りんごは酸味のある紅玉を収穫2週間以内に雪室に入れ保管すると、約1年間風味が変わらず使用することができるそうです。定番の焼きりんごタルトが年間変わらない美味しさで提供できるのは、そんな工夫があったから。他の果物も、どうすればより美味しいケーキができるか日々研究を重ねています。
そしてもう一つの特長は、オリジナルの生クリーム。乳脂肪分の高い北海道産を使用し、独自の配合により“コクはあるけど糖分は低め”に仕上げています。これは、旬の果物の甘さを引き立たせるため。「シャンティクリーム」という商品名で単品販売もしています。並べればすぐに売れるほど人気が高く、ウインナーコーヒーなどもおすすめだそうです。ちなみに、シナモンりんごタルトはシャンティクリーム付きです。
ケーキは定番のショートケーキからモンブラン(テリーヌ・和栗モンブラン)、マスカルポーネ、チーズタルトなど。フランスの定番ケーキはサンマルク、サントノーレ、パリ・ブレストなどが並びます。どれもこだわったものばかり。「地元の農家さんから旬の果物が届くので、材料も本場フランスから取り寄せた品質の良いものを使用しています」とアンドリエスさん。
例えば、チョコの原料はヴァローナ社のクーベルチュール、フレッシュチーズはフランス産フロマージュ・ブランなどです。続けて「良質の商品を提供できれば、東京も地方も関係ありません。大石田にお店をオープンしてよく分かりました。ありがたいことに、遠方からもたくさんのお客様に起こしいただいております」。
ケーキと同じくらい人気が高いのが焼菓子。フィナンシェの人気シリーズ「MARU」は、くるみ・フランボワーズ、ホワイトショコラ、みそ・ごま、ヘーゼルナッツの4種類。みそは、果物だけでない山形の美味しい食材を使ってなにかできないかと考えて作られたそうです。大石田の味噌、半沢鶏卵さんのさくら卵などこちらも地元食材にこだわっています。シーズンになるとだだちゃ豆も登場するのでお楽しみに。手土産には「MARU」の詰め合わせもおすすめです。大石田の緑、最上川の青をイメージしたケースもおしゃれで喜ばれそう。
まだまだ伝えたいことがいっぱいある『アンドメルシィ』さんですが、実はこれから本格的に生チョコレートの製造に力を入れていくそうです。フランスから職人さんを呼んで現在準備中とのこと。また、2022年9月には山形市にカフェをオープンします。アンドリエスさんの故郷、北フランスの本場ワッフルなど大石田とは違ったメニューが楽しめるようです。まだまだ『アンドメルシィ』さんから目が離せません。アンドリエスさん、清水さん、今日はお忙しいところありがとうございました。
MENU
(価格は2022年8月現在のものです。)
写真は、ちょうど取材時に旬を迎えた桃の香りがするいちご「桃薫」を使用したものです。ショートケーキは果物の旬によりメロンや洋梨が登場します。
こちらもちょうど旬のいちご「桃薫」を使用したホールケーキ。「クロエ」という女性の名前が付いています。
パイ生地の上にカラメルのかかったミニシューと生クリーム、カスタードクリームがのった贅沢なケーキ。
チョコレートムース、カスタードムース、アーモンドクリームのスポンジケーキを重ね表面をキャラメゼしたフランスの伝統菓子です。
ヴァローナ社のクーベルチュールを使用した濃厚な本格チョコレートケーキ。
2時間かけて焼くサクサクのメレンゲが土台になっています。中はガナッシュ、栗は愛媛産の高級和栗。
リング状のシュー生地を横半分に切りヘーゼルナッツクリームをはさんだもの。キャラメリゼしたヘーゼルナットとアーモンドをちりばめているのでサクッフワッ&香ばしい食感を楽しむことができます。
北海道産クリームチーズとマスカルポーネを使用し、アクセントにレモンの皮を擦ったレモン汁を入れています。
伊豆高原産の、化学肥料を使わず育てられたレモンを使用。レモン果汁は一度冷凍したほうが美味さが増します。
雪室で保存することで、約1年間熟したままのりんごを楽しむことができます。
シュワッと溶けながらもヘーゼルナッツの香ばしさが残ります。焼くのに2時間かかります。売り切れ必須の一品。
お店へのアクセス
And MERCI KURA Oishida アンドメルシィ大石田
〒996-0041 新庄市大字鳥越3821
電話番号:0233-22-6877
https://ytj.jp/yorimichi/shop/240
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