話題の施設

『シェルターインクルーシブプレイス コパル』に行ったら

絶対立ち寄りたい“食育カフェ”

Copal内の「食育カフェ little JAM」様は閉業していますが、記録として掲載しております。

2023年4月21日 記事公開

山形トヨタ　本社　小関

『シェルターインクルーシブプレイス コパル』は、オープン以来ずっと気になっている施設でした。そして、その中に『SLOW JAM』さんがお店を出すと聞いて、こちらも気になっていました。今回、取材できるようになりとても楽しみにしています。キーワードは“食育”のようです。小さなお子様がいるお母さん、お父さん、注目ですよ！

無添加、無化調…　いろいろ学びながら食べる？

いやいや

おいしい料理を食べながら学びます！

今回の【名店セレクション】は、山形市からみはらしの丘に向かう途中に2022年4月オープンした、山形市南部児童遊戯施設『シェルターインクルーシブプレイス コパル』内にある『littleJAM』さんを紹介します。施設内といっても、駐車場にクルマを止めて外から普通に入ることができます（中からも入ることができます）。そして、山形駅前にある人気のカフェ『SLOW JAM』さんの姉妹店です。

『littleJAM』さんの正式な店名は、『食育カフェ littleJAM』さんです。そう、“食育”をコンセプトにしたカフェなんです。そもそも“食育”って何でしょう？今日はその辺も詳しく伺いたいと思います。店長の津野地さん、よろしくお願いします。

『コパル』さんに出店が決まった時、「せっかくの機会なので、子どもたちと食について考えるお店にしたい」と“食育カフェ”というコンセプトが出来上がったそうです。

“食育”とは、簡単に言えば「食べ物や食事の知識を学び、子どもたちが一生健康的な食生活を送れるようにするための教育」です。津野地さんはさらに「病気やアレルギーの子どもたちは増え続けています。薬で抑えることばかりで、元となる食事を見直そうとする人は少ないと思います」と続けます。いったん身に付いた食生活は、成長してから改めるのは難しいようです。

おむすびは３種類あり、何品かは季節によって変わります。お米は『米シスト庄内』さんでつくられた低農薬の特別栽培米つや姫を使用。羽釜でその日の分だけ炊き上げます。さっそく塩むすびをいだいてみました。一粒一粒がしっかり主張していて、お米自体のおいしさがよく分かります。

「まごわやさしい弁当」の“まごわやさしい”とは、日本の伝統的な食材の頭文字をとったものです。これらの食材を使用することで、バランスのよい食事をとることができます。お弁当のおかずは、この“まごわやさしい”をもとに考えられています（使用されている食材と調味料は、添付されているお品書きに全て明記されています）。

お味噌汁は別売り。お味噌汁にも“まごわやさしい”の中の旬の野菜、昆布、鰹節、煮干し、味噌が使われています。

【まごわやさしい】

ま＝まめ　大豆、あずきなどの豆類

ご＝ごま　くるみ、ナッツなどの種実類

わ＝わかめ　海苔、昆布などの海藻類

や＝やさい　旬の野菜、果物などの野菜類

さ＝さかな　青魚、白身魚、貝などの魚介類

し＝しいたけ　舞茸、えのきなどのきのこ類

い＝いも　里芋、かぼちゃなどのいも類

もう一品おすすめしたいのが「りとるじゃむカレー」。お店で提供しているものは、基本的に全て無添加、無化調（化学調味料を使わない）です。このカレーは、小麦粉も使用していないグルテンフリー。それでも、ブイヨンを取るところから煮詰めるまで６時間ほどかかるそうです。お子さまでも食べられるように、辛さはありません。大人用にスパイスが別容器で付いています。鶏肉は柔らかくてほろほろ崩れるほど。しつこくなくて、とても丁寧に作られていることがよく分かります。おいしいです。

ソフトクリームに使われている牛乳は、「飯豊ながめやま牧場」の低温殺菌牛乳です。東北初の完全放牧による牛乳で、75℃で15秒殺菌。牛乳特有の臭いが抑えているので、苦手な人にも飲みやすいそうです。確かに、このソフトクリームはとってもなめらかで優しい甘さです。ミニサイズもあるので、お子さまにはちょうどいい大きさですね。もっと食べたい、と思うくらいがちょうどいい感じ。

焼き菓子は『SLOW JAM』さんのハンドメイドスイーツ。ヴィーガンやグルテンフリーのものが多く揃っています。もちろん、無添加・無化調です。

ほとんどの方は、“食育カフェ”と知らずに来店されるそうです。それでも、説明するとみなさんすごく興味を持っていただき、いろんなことを質問されるそうです。ランチで立ち寄ってくれるサラリーマンも増えているとか。少しずつ“食育”の輪は広がっているようです。

『littleJAM』さんでは、『コパル』さんと一緒にワークショップやマルシェなども積極的に開催しています。これからは子どもたちと味噌づくりやお米の収穫祭なども予定しているようです。詳しくはHPでチェックしてみてください。

最後に津野地さんからメッセージがあります。

「子どもたちは食事を選ぶことはできません。幼い頃に食べたものが一生の味覚をつくり、食べたものが明日の私になります」。

みなさんも『littleJAM』さんと一緒に“食育”について考えてみませか。

津野地さん、今日はありがとうございました。

MENU

(価格は２０２３年４月現在のものです)

・おむすび各種　※季節によりラインアップは変わります

　塩むすび　２００円

　さつま芋と胡麻のおむすび　２５０円

　豚の角煮おむすび　３００円

・季節の具沢山お味噌汁　３００円　※おむすびとご一緒の注文で５０円引き

・りとるじゃむカレー（甘口トマトチキンカレー）　８８０円

・まごわやさしい弁当　７００円　

・ミルクソフトクリーム（山形県産放牧酪農牛乳使用）　４００円

・ミニソフトクリーム（ミルクソフトクリームのミニサイズ）　３００円

・いちごソフトクリーム（自家製いちごソースと春いちごトッピング）　５５０円

・ミニいちごソフトクリーム（いちごソフトクリームのミニサイズ）　４５０円

・アフォガード（コーヒー）

　ＹＵＫＩＨＩＲＡ COFFEE（タンザニア）　７００円

・ジュース

　りんごジュース（農ノ丸／朝日町）　３５０円

　みかんジュース（愛媛県温州みかん）　３５０円

・ミルク HOT・ＩＣＥ（山形県産放牧酪農牛乳使用）　３５０円

お店へのアクセス

食育カフェ　little JAM [ショクイクカフェ　リトルジャム]